黒人キリスト教会ルーツの宗教音楽“ゴスペル”を歌う日本人ミュージシャンを追ったドキュメンタリー『歌と羊と羊飼い』10月公開!

黒人キリスト教会ルーツの宗教音楽「ゴスペル」を歌う日本人たちを追い、“なぜ、ゴスペルを歌うのか?”を明らかにするゴスペル音楽ドキュメンタリー映画『歌と羊と羊飼い』が、10月に公開されることが決定した。併せて、予告編、ポスタービジュアル、場面写真がお披露目となった。

本作は、スペイン出身のゴスペルシンガー(MARISA)、全国ゴスペルコンテストの頂点を目指す少女たち(眞塩藍咲、HIKARU)、米国黒人教会で活動していた牧師(Rev.Taisuke)、ゴスペルに真摯に向き合うミュージシャンたち(遠谷政史、大山小夜子)、そしてゴスペルに出会い変わっていく主婦(杉本民奈子)の姿を追いながら、「歌」「生きること」を描いたドキュメンタリー。ゴスペル音楽は黒人教会にルーツを持ちキリスト教と密接な関係にある。日本のゴスペル人口は約20万人、そのうち90%以上がノンクリスチャン、無宗教の人々がゴスペル音楽に親しんでいる。このような現象は世界にもあまり類を見ない。なぜ、無宗教の日本人が宗教音楽のゴスペルを歌うのか、本作では個々人の経験・インタビュー・活動を追いながらその一端を明らかにする。

見どころは、我々が普段目にすることのない洗礼シーンだ。日本でも珍しい海での洗礼。その貴重なシーンが撮影されている。また、作品内では、昨年8月に急逝したシンガー・松谷麗王の貴重なインタビュー映像や、彼が率いるPencil Bunchの姿も。松谷麗王は、日本のゴスペルレジェンド亀渕友香に師事し、次世代のゴスペルリーダーと目されていたゴスペルアーティスト。彼の急逝は多くのゴスペルファンに悲しみを持って伝わった。

監督は、ベトナム人青年と日本人青年の結婚式を描いた『ぼくと、彼と、』、クレイジーケンバンドの聖地・伝説のライブハウス『FRIDAY』などのドキュメンタリー映画を手掛けた四海兄弟。そして製作総指揮は、日米のゴスペルを追ったドキュメンタリー『GOSPEL』(松永大司監督作)のプロデュースを手掛けた飯塚冬酒が務める。飯塚は自身がゴスペルを歌うことなく、どこのゴスペル派閥にも属さずに14年続く日本最大のゴスペルイベント「横濱ゴスペル祭」を作り上げた、日本のゴスペル界では稀有な存在である。

本作は劇場に先駆けて、8月29日開催の日本最大ゴスペルイベント「YOKOAHMAゴスペルフェスティバル VOL.14 横濱ゴスペル祭2021」にてプレミア上映される予定だ。

『歌と羊と羊飼い』
10月 東京・ユーロスペースほか全国公開
監督:四海兄弟
配給:ガチンコ・フィルム