直木賞作家・佐藤正午による実写化不可能と言われていた同名小説を、藤原竜也主演で映画化する『鳩の撃退法』が、8月27日より公開される。このほど、本作の主題歌がKIRINJI feat. Awichによる新曲「爆ぜる心臓」に決定し、併せて、予告編と本ポスタービジュアルがお披露目となった。
小説と現実、そして過去と現在が交錯しながら進む本作。かつては直木賞も受賞した天才小説家の津田伸一は、とあるバーで担当編集者の鳥飼なほみに、書き途中の新作小説を読ませていた。富山の小さな街で経験した“ある出来事”を元に書かれた津田の新作に心を躍らせる鳥飼だったが、話を聞けば聞くほど、どうにも小説の中だけの話とは思えない。「大量の偽札」、「囲いを出たハト」、「一家失踪事件」、「裏社会のドン」…鳥飼は津田の話を頼りに小説が本当にフィクションなのか“検証”を始めるが、そこには“驚愕の真実”が待ち受けていた。
主題歌と劇伴を手掛けるのは、ジャンルにとらわれない曲作り、アップデートし続けるサウンドプロダクション、ユニークな視点から繰り出される詞世界で音楽ファンのみならず多くのミュージシャンや著名人からも支持を得続けるKIRINJI・堀込高樹。主題歌「爆ぜる心臓」は、堀込の作り出した楽曲の世界感に、豊かな表現力とアーティスティックなセンスで異彩を放つ 実力派ラッパー・Awichが加わり、ラップパートを華麗に歌い上げることで、クールなテイストに仕上がった。
予告編では、ストーリーのカギを握る3つの謎が明らかに。「一家失踪事件」、「謎の偽札」、「裏社会の男」それぞれの物語はどのように繋がるのか?そして一番、気になるのはタイトル「鳩の撃退法」。映像の中でも、登場人物たちが「鳩が囲いを出た」、「はと?」、「鳩?」と鳩を連呼。“鳩”の正体とは一体?
本ポスタービジュアルでは、津田伸一(藤原竜也)が大胆不敵に笑みを浮かべており、「この男が書いた“小説”を見破れるか。」というコピーにふさわしい、挑戦的なデザインに。そして津田の眼前には、彼が描く物語の登場人物たちが、まるでチェスの駒のように配置され、現実と虚構の境界線に踏み込んだビジュアルになっている。
■堀込高樹(KIRINJI/主題歌) コメント
ジャジーなバラード、フェイクのタンゴ、トゥワンギーなギターとエレクトロニクスによるアンビエント風の曲など、自分の中の開けてなかった引き出しに手を突っ込んでガシガシと曲を掻き集めました。主題歌はラッパーでシンガーのAwichに協力していただきました。彼女のリリックとその声の存在感によって、この最高にトリッキーな映画に相応しい主題歌が出来上がったと自負しております。お楽しみください!
■Awich(主題歌) コメント
「本物」とは何か。社会?お金?愛情?私たちの生活の中で、「偽物」と判断されるものに対して、そもそも「本物」とは何なのか。全ては人間達が作り上げて、共有している共同主観。絆も、富も、何かと「偽物」だと判断しては指を刺すのが大好きな私たちは、どれほど「本物」のことをわかっているのでしょうか。そんなことをテーマに、曲作りをしました。
『鳩の撃退法』
8月27日(金) 全国公開
監督・脚本:タカハタ秀太
原作:佐藤正午「鳩の撃退法」
脚本:藤井清美
音楽:堀込高樹(KIRINJI)
主題歌:KIRINJI feat. Awich「爆ぜる心臓」
出演:藤原竜也 土屋太鳳 風間俊介 西野七瀬 佐津川愛美 桜井ユキ 柿澤勇人 駿河太郎 浜野謙太 岩松了 村上淳 坂井真紀 濱田岳 ミッキー・カーチス リリー・フランキー 豊川悦司
配給:松竹
【ストーリー】 かつては直木賞も受賞した天才作家の津田伸一(藤原竜也)。津田はとあるバーで担当編集者の鳥飼なほみ(土屋太鳳)に、書き途中の新作小説を読ませていた。富山の小さな街で経験した“ある出来事”を元に書かれた津田の新作に心を躍らせる鳥飼だったが、話を聞けば聞くほど、どうにも小説の中だけの話とは思えない。神隠しにあったとされる家族、津田の元に舞い込んだ大量のニセ札、囲いを出た鳩の行方、津田の命を狙う裏社会のドン、そして多くの人の運命を狂わせたあの雪の一夜の邂逅…。彼の話は嘘?本当?鳥飼は津田の話を頼りに小説が本当にフィクションなのか“検証”を始めるが、そこには“驚愕の真実”が待ち受けていた。
©2021「鳩の撃退法」製作委員会 ©佐藤正午/小学館