マシュー・マコノヒー「俺はとことん楽しみ尽くしてやる」自らの生き方を高らかに宣言!『ビーチ・バム まじめに不真面目』予告編&新場面写真

『スプリング・ブレイカーズ』以来、7年ぶりとなるハーモニー・コリン監督最新作で、アカデミー賞俳優マシュー・マコノヒーが破天荒な放蕩詩人を演じる『ビーチ・バム まじめに不真面目』が、4月30日より公開される。このほど、予告編と新場面写真がお披露目となり、併せて、異例のベストセラー&ロングセラー哲学書となったデビュー作「構造と力」と次作「逃走論―スキゾ・キッズの冒険」によって、ハーモニー・コリンと同じく“アンファン・テリブル(恐るべき子供)”としてセンセーショナルに世に登場した、戦後日本の最高の論客のひとりである批評家・浅田彰より本作を絶賛するコメントが寄せられた。

ムーンドッグは、かつて一冊だけ出版した詩集が成功し、天才と絶賛されていた詩人。その後は長らく大富豪の妻に頼り、酒とマリファナと女、太陽と海、船をこよなく愛し、ハウスボートでのパーティなどお祭り騒ぎの放蕩生活を送っていた。だが、ある事件がきっかけで新しい詩集を出版しなければ、無一文のホームレスになるという窮地に陥る…。

予告編は、物語の舞台である、アメリカ最南端の楽園、フロリダ州キーウエスト島で開催される地元のフェスで、本人役で登場する伝説的カントリー・ミュージシャン、ジミー・バフェットらに続いて登壇したムーンドッグ(マシュー・マコノヒー)が、得意の下ネタポエムを朗読し、雄叫びで客席を沸かせる場面から始まる。スヌープ・ドッグがほぼ本人役で演じる悪友ランジェリーらと、ハウスボート上でパーティー三昧の日々を送るも、とある事件をきっかけに警察につかまり、「馬鹿騒ぎはおしまいよ!」と裁判所で更生を強要される。しかしムーンドッグは、何が起こっても、「Fun is a fucking Fun」と言い放ち、現状を楽しむ事を恐れない。ジョナ・ヒル演じるムーンドッグの出版担当から、「お前は酒と女で才能をムダにしたんだ」とからかわれながらも、それに対し「(社会の人々は)無理をしてつまづく奴が多い。(生きるのは)ただでさえ大変なのに。人生ってのは山あり谷ありだ。俺はとことん楽しみ尽くしてやる」と自らの生き方を高らかに宣言するムーンドッグの言葉が印象的だ。また映像には、ムーンドッグが刑務所で出会った、牧師の息子(ザック・エフロン)や、イルカ船の船長(マーティン・ローレンス)など、個性豊かな面々も登場。彼らを頼りながら自由を奪回する旅に出るのだが、果たして、ムーンドッグが辿り着く先は…。

■浅田彰(批評家) 絶賛コメント
自己規制(自粛)と相互監視を逃れ、しかも「自由という名の野蛮」を振りかざして「死に至る悦楽」へと暴走することがない。軽やかに快楽の波に乗りながら、他者とともにあくまでも明るく生き続ける。これはそんな真の自由人の姿を描く美しい映画――パンデミックと自粛で窒息しそうな私たちの社会に吹き込む一陣の涼風だ。

『ビーチ・バム まじめに不真面目』
4月30日(金)より、キノシネマ横浜みなとみらい・立川髙島屋S.C.館・天神ほか全国順次公開
監督・脚本:ハーモニー・コリン
出演:マシュー・マコノヒー スヌープ・ドッグ アイラ・フィッシャー ステファニア・オーウェン ザック・エフロン ジョナ・ヒル マーティン・ローレンス ジミー・バフェット
配給:キノシネマ

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