山本英夫原作の累計発行部数400万部超えのカルト漫画を、主演・綾野剛、監督・清水崇で映画化する『ホムンクルス』が、4月2日より公開される。このほど、本作の予告編とポスタービジュアルがお披露目となり、併せて、millennium paradeがメインテーマを、本バンドにも参加するermhoiと江﨑文武が劇中音楽を担当することが発表された。
本作は、“人間の正体”がリアルに映し出される衝撃的サイコミステリー。記憶も社会的地位もなくした主人公が、頭蓋骨に穴を開ける禁断の実験「トレパネーション」を受け、それ以来、男の左目には人間の心の歪みが異形として見えるようになり、自らの記憶に隠された衝撃の真実と共に狂った運命の歯車が動き出していく。
予告編でも流れるメインテーマは、プロデューサー・ソングライターである常田大希を中心に構成され、新世界スタイルバンドとして話題のmillennium paradeによる描き下ろし楽曲「Trepanation」。すでに2月10日発売のアルバムに収録されている楽曲であり、本作においても重要なキーワードとして使われている楽曲名でもあることから、ネット上では映画と関係あるのではと話題になっていた。映画のために書き下ろされた楽曲が、本作の魅力を最大限に盛り上げる。さらに、millennium paradeにも参加するermhoiと江﨑文武が劇中音楽を担当。様々なジャンルの楽曲提供をする二人が初めて映画の劇中音楽を制作し、本作の独特な世界観を彩る。
ポスタービジュアルには、主人公・名越(綾野剛)の右目を隠した象徴的なポーズが大胆に収められる。
▼スタッフ&キャスト コメント
■綾野剛(名越進役)
ホムンクルスの驚愕の世界に迷い込んだ人間たちを、さらなる深淵に誘う猛毒を遥かに越える劇薬「Trepanation」が誕生しました。もはやmillennium paradeに限界は無いのか。ホムンクルスと作品マッチング純度100%のTrepanationを是非、映画館とNetflixで爆音体感してください。
■清水崇(監督)
昨年1月、撮影中の歌舞伎町に常田さんがふらっと現れた。名越/綾野君の紹介だった。恥ずかしながら紅白に出るアーティストとも知らず、僕は挨拶した。その飄々としながら自信に溢れた佇まいに、自分の映画を「預けてみたい」と思えた。何故かはわからない。初めての事だった。江﨑さんやermhoiさんからの予想を裏切る楽曲にも舌を巻いた…凄ぇのが上がってきた。修正注文はほとんどせず、いい感じの映画が仕上がった。millennium paradeの「Trepanation」で始まる映画に痺れて欲しい。
■常田大希(millennium parade/メインテーマ)
“Trepanation”というめちゃくちゃに格好良い曲を書き下ろしました。ホムンクルスの撮影にお邪魔した時に、偶然声をかけてきてくれたFriday Night Plansのマスミちゃん。今回そんな縁もあり、初めて一緒に音楽を奏でた訳ですが、こりゃあとんでもねえシンガーがおるもんだ、と驚愕。正に日本の宝です。そしてお馴染みブラザー綾野剛との2度目のタッグという訳で、まためちゃくちゃいい曲出来ちゃった訳で、まあなんて相性が良いのでしょうか。皆様公開をお楽しみに!
■ermhoi(音楽)
映画音楽はこれまで私にとって目標、そして野望でもありました。この素晴らしい原作をあの清水監督で再現する、そこに音を乗せられる。しかも文武との共作。なんて幸福な出来事なのだろうとずっと世界中に自慢して回りたかったのですが、ようやく解禁になりました!ホムンクルスの登場人物の複雑な感情と、非現実的と現実が混ざり合う視覚情報とを繋ぎ合わせる、“のり”のような役割ができていれば大変嬉しいです。刺激的です!お楽しみください!
■江﨑文武(音楽)
唯一無二の世界観を持つ作品と対峙すると、自分だけでは決してイメージすることの出来ない、特別な音と巡り逢うことが出来る。そんな感覚に包まれながらの作曲でした。映画化によって初めて可能になった、聴覚に向けた表現。音楽によって立ち現れる“第六感の世界” も楽しんで頂けますと幸いです。
『ホムンクルス』
4月2日(金) 全国公開
監督・脚本:清水崇
原作:山本英夫「ホムンクルス」
脚本:内藤瑛亮 松下育紀
音楽:ermhoi 江﨑文武
メインテーマ:millennium parade「Trepanation」
出演:綾野剛 成田凌 岸井ゆきの 石井杏奈 内野聖陽
配給:エイベックス・ピクチャーズ
【ストーリー】 一流ホテルとホームレスが溢れる公園の狭間で車上生活を送る名越(綾野剛)。そこに突然、奇抜なファッションに身を包んだ研修医・伊藤(成田凌)が目の前に現れる。「頭蓋骨に穴を空けさせて欲しい」突然の要求に戸惑う名越だったが、“生きる理由”を与えるという伊藤の言葉に動かされ第六感が芽生えると言われるトレパネーションを受けることに。術後、名越が右目を手で覆い、左目だけで見たのは、人間が異様な姿に変貌した世界だった。その現象を「他人の深層心理が、視覚化されて見えている」と説く伊藤。彼はその異形をホムンクルスと名付けた。ホムンクルスと化した人々の心の闇と対峙していく中で、名越の過去が徐々に紐解かれ、自らの失った記憶と向き合うことに。果たして名越が見てしまったものは、真実なのか、脳が作り出した虚像の世界なのか?取り戻した記憶に隠された結末とは!?
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