1968年に公開された『妖怪百物語』に次ぐ「妖怪」3部作の第2弾で、2005年には同作を神木隆之介を主演に迎えてリメイクし興行収入20億円の大ヒットを記録した映画『妖怪大戦争』を、三池崇史監督が寺田心主演で新たに映画化する『妖怪大戦争 ガーディアンズ』が、今夏に公開される。このほど、赤楚衛二とSUMIREが鬼役で出演することが発表された。
20XX年、列島を南北に縦断する断層・大地溝帯=フォッサマグナから現れた「妖怪獣」により、妖怪界と世界に未曽有の危機が到来。妖怪たちは「妖怪獣」に対抗する力として、伝説の武神を復活させる手立てを講じる。しかし、その復活には古代に妖怪ハンターであった渡辺綱の血を継ぐ者の力が必要だった。そこで選ばれた宿命の兄弟が、思いもよらない大冒険に身を投じていく。
新たなキャストとして、赤楚衛二が演じるのは、主人公の兄(けい/寺田心)が冒険の中で出会う鬼の一人・天邪鬼(あまのじゃく)。名前の通りあまのじゃくな性格で、いつも自分の考えとは真逆の回答をして兄を振り回す。道を急ぐ兄を必死で追いながら「お前、歩くの遅いなー」(=速い)、窮地に陥ると「絶体絶命の、チャーンス!」(=ピンチ)など、コミカルでどこか憎めない性格が特徴のキャラクターだ。一方で、捨てられていた白いガラケー(聞いたことは何でも教えてくれる不思議なガラケー)を唯一の友達として大切にするピュアな一面も。演じる赤楚は、若手俳優の登竜門「仮面ライダー」シリーズや、浜辺美波との共演で話題の映画『思い、思われ、ふり、ふられ』、通称“チェリまほ”として話題を呼んだ主演人気ドラマ「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」などで、現在大ブレイク中。発表済みのキャスト同様、真っ赤な顔にアシンメトリーの角、特徴的な鼻など、本格特殊メイクで見事鬼への変身を果たし、新境地を披露する。
そしてSUMIREが演じるのは、武闘派な鬼の一族のリーダー・茨木童子(いばらきどうじ)。兄の先祖にして、平安時代に実在した伝説の妖怪ハンター・渡辺綱に痛い目に合わされた過去があり、鬼の大群を従えて兄の命を狙おうとしている。実際の言い伝えでは、茨木童子は綱に腕を切り落とされたという話も多々存在しており、好戦的な鬼として知られる存在だ。SUMIREは「装苑」専属モデルとして活躍しながら、『さらば静寂』、『リバーズ・エッジ』、『mellow』など話題作への出演が続く若手注目株。赤楚同様、初の三池監督作で初の鬼役での出演となり、見た目にもド派手な鬼に変貌し、迫力のアクションシーンにも挑戦する。
■赤楚衛二(天邪鬼役) コメント
前作を映画館で観ていたので、今回の出演については『また妖怪大戦争をやるんだ!』という驚きと、新作で鬼を演じさせていただける喜びで溢れています。天邪鬼を演じる上では、たたずまいや動きも参考にしたくて『マスク』や『ロード・オブ・ザ・リング』など特殊メイクが印象的な作品も見直しました。独特な声の出し方は「ちびまる子ちゃん」の山田くんをイメージしたりもしています(笑)。天邪鬼のことはめちゃくちゃ大好きです!鬼だけど、どこか垣間見える人間らしさに共感してもらえる役だと思います。初めて演じた鬼役ということもありますが、とても愛らしいし、実は辛い思いもしてきたキャラクターなので、撮影が終わった時には兄(けい)たちと出会えてよかったなとしみじみ思いました。
■SUMIRE(茨木童子役) コメント
妖怪に対する仲間意識の強さや芯のある茨城童子として、初めてのアクションや役作りの上で妖怪の格好をして三池監督の非現実的でも魅力的でアクティブな世界観のある作品に携わる事が出来て楽しかったです。初めて寺田心君との共演で今まで自分が持っていた心君のイメージと違い、撮影の合間に学校で流行っている事を話してくれたり一緒に遊んだり無邪気な子供らしい部分をたくさん見せてくれて嬉しかったです。
『妖怪大戦争 ガーディアンズ』
今夏 全国ロードショー
監督:三池崇史
製作総指揮:角川歴彦 荒俣宏
脚本:渡辺雄介
出演:寺田心 杉咲花 大沢たかお 大森南朋 安藤サクラ 大倉孝二 三浦貴大 大島優子 赤楚衛二 SUMIRE
配給:東宝 KADOKAWA
【ストーリー】 フォッサマグナに眠る古代の化石たちが一つに結集し、巨大な妖怪獣へと姿を変えた。向かう先は東京。人間には天災にしかみえないこの襲来に、妖怪たちだけが真相と行く末に気づけていた。このままでは世界が滅んでしまう。これを止められるのは、伝説の妖怪ハンターの血を継ぐ埼玉県・所沢市の小学生・渡辺兄(寺田心)。突然“世界を救う勇者”に選ばれた少年と、彼を巻き込んだ妖怪たちの大冒険が今始まる。
©2021『妖怪大戦争』ガーディアンズ