吉高由里子「またこの組み合わせでできるように…」横浜流星&三木孝浩監督との再共演を熱望!

『僕等がいた』、『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の三木孝浩監督の最新作で、吉高由里子と横浜流星のダブル主演で贈る恋愛映画『きみの瞳(め)が問いかけている』が、10月23日より公開中。このほど、11月5日にオンラインにて「きみのめ」を語る会が行われ、吉高由里子と横浜流星が登壇、さらにその後、新宿バルト9にて大ヒット御礼舞台挨拶が行われ、二人に加え、三木孝浩監督も登場した。

■「きみのめ」を語る会
高倍率を勝ち抜いてオンラインミーティングに参加したファンは28名。ミーティングでは、吉高、横浜がくじを引き、当たった参加者から映画の感想を聞きつつ、横浜と吉高がさらに参加者に質問を重ねていくという形で進行された。登場してすぐに吉高は「何かが起こるんじゃないかとハラハラしています!」と不敵に笑い、横浜も「たくさん『きみのめ』について語りたいと思います!」と意気込んだ。

最初のファンは、映画を見て「ずっと泣いてました」と明かした。特に序盤に明香里(吉高由里子)が、塁(横浜流星)とコンサートに行くときのシーンについて「美容院に行ったり、準備する姿がかわいすぎて、そこからずっと泣いてました」と語ると、吉高は「そのタイミングで…!?」と驚いた様子。また、海辺を二人が歩くシーンが素敵だったという感想に対し、吉高は「(横浜が体を)押してきて、波が来て、濡れなくていいタイミングで濡れたりしました」と予期せぬ横浜のアドリブを暴露。横浜は「明香里は目が不自由なので、海を感じられるようにわざとやりました(笑)」といたずらっぽく笑ったが、吉高は「私は目が見えるけど、(明香里は)目が不自由な設定でいないといけなかったので、波が来ているのがわかっていても避けられなくて、はらはらしました(苦笑)」と撮影時を振り返った。

続いて、横浜はファンへの質問を振られると「うーん…」と真面目な表情でしばらく思案し、すかさず吉高から「真面目が出ちゃってるよ(笑)!フラットでいいんだよ!」とツッコミが飛ぶ一幕も。そして横浜が「この作品を見て、最初に心の中で感じたことは?」と尋ねると、ファンからは「明香里のために体を張って試合をしている姿を見て、無償の愛って素敵だなと思いました。自分もそういうことができるようになれたらと思いました」と嬉しい感想が寄せられ、横浜は嬉しそうにうなずいていた。

ファンの間では、本作を観た回数を、横浜が演じた塁にちなんで「〇塁目」と数えることが流行しているが、この日の参加者の中にも既に6塁目という熱いファンも複数人おり、映画に登場する犬のスクと同じぬいぐるみを掲げるファンの姿も見られた。複数回見たというファンが共通して口にしていたのが、「見るたびに視点が変わって、泣くタイミングが早くなる」という感想。これには、吉高も横浜も驚いた様子だった。中でも、明香里や塁の家、二人がのぼった階段、歩いた小径を実際に訪れる“聖地巡り”をしたというツワモノもおり、このファンが漏らした「見るたびに塁で(心が)いっぱいになってつらい」という感想に、吉高は「悪い男だなぁ…」と隣の横浜を見てニヤリ。横浜も「嬉しいです」と微笑んでいた。

また、あるファンが「バスのシーンが震えました」と明かすと、吉高は「私も好きです!」と同意。さらに「海辺で二人が手を重ねるシーン」については、横浜が「僕も一番好きなシーンです!」とうなずいた。

このほか、「お前にも家族がいるだろう?」と問われた塁が「俺には家族はいない」と口にするシーンで、塁の孤独や寂しさ、闇を感じて涙したというファンの言葉には、横浜は「(『お前にも家族がいるだろう』と)言われて心が揺らいで、すごくつらかったです。(『俺には家族はいない』というセリフは)そこで出た言葉なので、それを感じ取っていただけて嬉しいです」と感慨深げに語った。

この日は、短い時間の中で計8名との会話が実現したが、吉高は「28人もいるから、本当は28人分の感想が聞きたいよねぇ…」とちょっぴり残念そうにしみじみと漏らした。ミーティングを終え、吉高は「(ZOOMで)みなさんのおうちの様子を見ながらお話ができて、新鮮で楽しかったです(笑)。『きみのめ』に私たちが携わるのは今日で最後になりますが、みなさんが映画をもっと広めてくださるように託しちゃいます(笑)!」とファンに呼び掛け、横浜も「こういうオンラインのイベントは、いましかできないし、生の声で会話できて、感想を聞ける機会もなかなかなくて、ずっと聞きたかったのでそれができて嬉しかったです」と充実した表情を見せていた。

■大ヒット御礼舞台挨拶
舞台挨拶の会場には「24塁目」のファンがおり、思わず吉高は「私より観てるじゃん!絶対に私より上手にセリフ言えそう(笑)」と口にし、会場は笑いに包まれた。ちなみに初日舞台挨拶時に「周りから(見たという)連絡がこない…」と寂しそうに語っていた横浜だが、「公開2週目にして、ついに来ました!」とファンに報告し、会場ではなぜか拍手が。横浜は「ちゃんと友達がいることが判明しましたし、感動してくれたようで嬉しいです」とホッと胸をなでおろしていた。

アドリブから生まれたシーンについて尋ねられると、三木監督は犬のスクに明香里が話しかけるシーンが吉高のアドリブだったと明かした。だが、吉高は「スクがかわいすぎて…。これまで動物とお芝居することがなかったので嬉しかったです」と犬にメロメロだったという。一方、横浜は犬たちとの相性があまり良くなかったようで「ただ嫌われて…。チビスク(※小さい頃のスク)は懐いてくれたんですけど、大人になるにつれて『こいつ、ダメだ…』って思われたのか…?」と納得がいかない様子。吉高は「私の方が好かれてました!横浜流星に勝てることがあった!」と喜んでいた。また、キックボクシングの試合シーンでも横浜のアドリブが活かされているそうで、横浜は「(相手が)プロの方だったので安心して自由にやっています」と振り返った。吉高がこのコメントに乗じて、塁が明香里の上司・尾崎(野間口徹)をボコボコにするシーンについて「野間口さんのことも自由にボコボコにしてましたね。怖くて泣いちゃいました!あのシーンは全部ドキュメンタリーです(笑)」と語り、横浜は「しっかり台本に書いてありましたから!」「アドリブではないです!」と慌てて否定。会場は二人のやりとりに再び笑いに包まれた。

そして、この日は吉高と横浜から、感謝の気持ちを込めて、恋愛映画の旗手・三木監督にふさわしい真っ赤な花束がサプライズでプレゼントされた。三木監督は驚きつつ、改めて撮影を振り返り「この二人が奇跡的なタイミングで揃って、短い時間でしたが充実した時間が過ごせました。達成感のある作品になったのは二人のおかげです」としみじみと感謝の思いを口にした。さらにこの日はこれだけにとどまらず、横浜から吉高に、9月の完成報告会にてサプライズで誕生日の祝福をしてもらったことへのお返しとして、花束をプレゼント。映画の中の1シーンにちなんで、吉高が「歌のプレゼントがいいなぁ…(笑)」と漏らすと、横浜は劇中の塁そのまま、足を引きずり、歌を口ずさみながら花束を吉高に渡し、がっちりと固い握手を交わした。

この日の舞台挨拶で、キャスト、監督が関わる本作のプロモーション活動は最後となるが、吉高は「最後と思うと寂しい気持ちがこみあげてきます…。そういう作品にしてくださったみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。毎年、秋に(映画に出てくる)キンモクセイを見たら、この映画を思い出すのかなと思うと、自分の中で生き続ける作品になったんだなと思うし、みなさんにとってもそういう作品になってくれたら嬉しいです」とコメント。そして「またこの組み合わせで一緒にできるように…」と横浜、三木監督とのチームでの再共演への願いを語り、本イベントは幕を閉じた。

『きみの瞳(め)が問いかけている』
10月23日(金)より全国公開中
監督:三木孝浩
主題歌:BTS「Your eyes tell」
出演:吉高由里子 横浜流星 やべきょうすけ 田山涼成 野間口徹 岡田義徳 奥野瑛太 般若 森矢カンナ 坂ノ上茜 町田啓太 風吹ジュン
配給:ギャガ

【ストーリー】 目は不自由だが明るく愛くるしい明香里(吉高由里子)と、罪を犯しキックボクサーとしての未来を絶たれた塁(横浜流星)。小さな勘違いから出会った二人は惹かれあい、ささやかながらも掛け替えのない幸せを手にした…かに見えた。ある日、明香里は、誰にも言わずにいた秘密を塁に明かす。彼女は自らが運転していた車の事故で両親を亡くし、自身も視力を失っていたのだ。以来、ずっと自分を責めてきたと言う明香里。だが、彼女の告白を聞いた塁は、彼だけが知るあまりに残酷な運命の因果に気付いてしまっていた…。

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