井ノ原快彦「現場で違うなと思ったらどんどん見直していった」細やかな役作りに迫る!道枝駿佑『461個のおべんとう』メイキング写真

TOKYO No.1 SOUL SETの渡辺俊美による感動のお弁当エッセイ「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」を、井ノ原快彦と道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.)共演で映画化する『461個のおべんとう』が、11月6日より公開される。このほど、撮影中の井ノ原快彦、道枝駿佑、兼重淳監督を捉えたメイキング写真がお披露目となった。

本作の主人公・鈴本一樹は、自由奔放な父親、ミュージシャン、恋する男と多様な顔を見せる。そんな大人の自由を謳歌しているタフな父親・一樹を作り上げる上で、井ノ原は細やかな役作りを行なっていた。例えば、セリフの一言とっても、シーンによっては「お弁当」を「弁当」と言い換えたり、井ノ原自らセリフの順番を変えることを監督に提案することもあり、実際の撮影にも採用された。役作りに関して、井ノ原は「事前に準備をしっかりするけれど、(撮影)現場で違うなと思ったらどんどん見直していった」と語る。この柔軟な役への向き合い方により、一樹の自由さと等身大の父親のリアルさのバランスを見出していった。

そして、井ノ原の役への細やかな演出は、一樹のファッションにも見られる。原作者・渡辺俊美を参考にしつつ、自前の洋服や帽子、ブーツなどを取り入れて、一樹の服装やスタイルから人間性が感じられるように現場スタッフと相談しながら決めていった。

さらに、精緻な芝居の一端を、録音を担当した大竹修二は「一樹の声は、誰と居るかで全然違う」と明かす。「虹輝と一緒の時は、何があっても正面から受け止めるぞ!という落ち着いた感じで、真香(阿部純子)にはちょっと甘えた調子。バンド仲間だと中坊みたいな口調になっています」と語るように、井ノ原は一樹がどういう気持ちで周りの人と向き合っているかを声でも表現した。

『461個のおべんとう』
11月6日(金) 全国ロードショー
監督・脚本:兼重淳
脚本:清水匡
原作:渡辺俊美(TOKYO No.1 SOUL SET)「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」
主題歌:井ノ原快彦 道枝駿佑「Lookin’4」
出演:井ノ原快彦 道枝駿佑(なにわ男子/関西ジャニーズJr.) 森七菜 若林時英 阿部純子 野間口徹 映美くらら KREVA やついいちろう(エレキコミック) 坂井真紀 倍賞千恵子
配給:東映

【ストーリー】 長年連れ添っていた妻と別れることを決意した鈴本一樹(井ノ原快彦)。父を選んでくれた息子・虹輝(道枝駿佑)が15歳と多感な時期を迎えていただけに、一樹は虹輝に対する罪悪感に苛まれていた。そんな時、重なるようにして虹輝が高校受験に失敗したという悪い知らせが届く。これまで自由に生きてきた一樹は、虹輝に対し“学校だけがすべてではない。自由に好きなように育ってくれたらそれでいい”と思っていた。 しかし、虹輝の出した答えは「高校へ行きたい」だった。そして翌年の春、見事に高校に合格。ここで一樹はある質問をした。「学校の昼食なんだけど虹輝はどっちがいいの?お金渡して自分で買うのと、父さんが作るお弁当」「父さんのお弁当がいい」この瞬間「3年間、毎日お弁当を作る!」「3年間、休まず学校へ行く」という“大切な約束”が生まれたのだった。慌ただしい毎日の中、お弁当を通して交錯する父と息子の想い。ライブの翌日も、二日酔いの朝も、早出の朝も…、一樹の怒涛のお弁当作りが始まる。

© 2020「461個のおべんとう」製作委員会