今年デビュー10周年を迎えた作家・中山七里による報道サスペンス小説を、上川隆也主演、加藤シゲアキ共演でドラマ化する「連続ドラマW 夜がどれほど暗くても」が、11月22日よりWOWOWプライムにて放送される。このほど、演劇集団キャラメルボックスでともに歩んできた、上川の盟友・坂口理恵が、NGO団体の代表役で出演することが発表され、併せて、場面写真がお披露目となった。
ある日、有名週刊誌の副編集長・志賀の一人息子がストーカー殺人事件を起こし、被害者とともに自ら命を絶つ。スクープを追う側だった志賀は、一転、追われる立場に。まさに絶望の淵に立たされる中、ある出来事をきっかけに事件の真相に迫っていくことになる。少しずつ浮かび上がっていく新しい真実。そして、深い闇の中で志賀が見つけた、一条の光とは。本作は、単なる転落劇ではない、男の慟哭と執念が引き起こす奇跡の物語。
主演・上川隆也とかつて演劇集団キャラメルボックスで長きにわたり共演してきた女優・坂口理恵が演じるのは、NGO団体の代表で、容疑者となった志賀の息子・健輔をよく知る落合夏子。二人の共演は、演劇集団キャラメルボックスの舞台「サンタクロースが歌ってくれた」以来、実に10年ぶり。そして、テレビドラマでの共演は今回が初となる。
場面写真には、容疑者の父親としてマスコミに追いかけられる志賀(上川隆也)が、部下である記者・井波(加藤シゲアキ)に直撃取材されるシーンや、事件に関する記事を読んで感情を露わにする、両親を失った被害者遺族である奈々美(岡田結実)の姿などが収められる。さらに、事件を追う刑事・長澤(原田泰造)が志賀に向ける複雑な眼差しは、長澤が週刊誌を嫌悪するようになった因縁を想像させる。
■上川隆也(志賀倫成役) コメント
Q:坂口理恵さんとの久しぶりの共演についての感想。
約30年前、同じ時期に劇団の門を叩いてから長い時間を共に過ごしました。10年振りの共演ですが、彼女の第一声を聴いた瞬間、そんな隔たりは埋まってしまったように思います。故郷の川の細流を聴く様な懐かしさと安堵感の中、心地よい緊張感を満喫しました。「また是非こんな機会を」と思わずにいられません。
■坂口理恵(落合夏子役) コメント
Q:上川隆也さんとの久しぶりの共演についての感想。
撮影現場にて、フェイスシールド越しで始まった10年ぶりの共演は「こんな風に会うとはね~」等と言いながら、それはそれは新鮮な再会でした。でも演技に入ると久し振り感や緊張はなく、まるで昨日の続きのような感覚に自分が居られたことが不思議でなりません。安堵のような…。「ああ、この瞳に向かって、ただただ真っ直ぐに芝居をしてきた時間が私にどれだけあったのか」と、思い知らされた宝物のような一瞬でした!皆さまに感謝です。
Q:視聴者の皆様へのメッセージ。
中山七里先生の小説は、チョイスされる言葉の堅さと構成の緻密さと、それとは対照的に脆くて人間味溢れる登場人物たちが出てくるのが大好きです。毎回、まんまとどんでん返しにやられています。今回のドラマのオープニングでは、いつもと違った上川さんから始まり「え!?」と驚かれるかもしれません。でもどうか彼と一緒に物語の真実を追い掛けてみてください。貴方の大好きな上川さんに辿り着けることをお約束します。私が出る一瞬も、お見逃しなく。
「連続ドラマW 夜がどれほど暗くても」
11月22日(日)より、WOWOWプライムにて放送開始予定(全4話)※第1話無料放送
毎週日曜 夜10時~放送
監督:橋本一 谷口正晃
原作:中山七里「夜がどれほど暗くても」
脚本:大石哲也
音楽:池田善哉
出演:上川隆也 加藤シゲアキ 岡田結実 鈴木浩介 霧島れいか 葉山奨之 辰巳雄大 高橋克実 高嶋政伸 羽田美智子 原田泰造 坂口理恵
【ストーリー】 巷に溢れる数々のスキャンダルを暴いて売上を伸ばしてきた、大手出版社の雑誌「週刊時流」。副編集長の志賀倫成(上川隆也)は、ジャーナリストとしての自負を持ち、充実した生活を送っていた。しかしある日、大学生の息子がストーカー殺人を起こし、その場で命を絶つという事件が起こる。スキャンダルを追う立場から一転、容疑者の家族として追われる立場になった志賀。別の雑誌へと左遷され、やがて、妻とも上手くいかなくなる。そんな絶望的な状況の中、ある少女との出会いが再び志賀を突き動かす。果たして事件の真相とは何だったのか?そして深い闇の中で見つけた、一条の光とは?