第2回未完成映画予告編大賞で平川雄一朗賞とMI-CAN男優賞を受賞し製作された、清水尋也主演作『青い、森』が、11月6日より公開されることが決定した。併せて、予告編、ポスタービジュアル、場面写真がお披露目となった。
本作は、企業の広告映像からharuka nakamuraを筆頭とするアーティストのドキュメンタリー、また村上虹郎やカトウシンスケを主演に迎えたMV等幅広く創作を続ける映像作家・井手内創と、『ヴァニタス』でPFFアワード2016観客賞を受賞し、話題作『佐々木、イン、マイマイン』の公開が11月27日に控える内山拓也が共同監督を務め制作された予告編が、第2回未完成映画予告編大賞において平川雄一朗賞とMI-CAN男優賞(波役:野川雄大)を受賞し製作された一作。
幼い頃に両親を亡くし、育ててくれた祖父をも失った波は、祖父のある言葉だけを胸にしまい世界から心を閉ざしていた。しかし、志村と長岡と出会い、次第に心を通わせていく。高校最後の思い出に、3人はヒッチハイクで北を目指す旅に出て、忘れがたい時を過ごす。そんな中、波が忽然と姿を消してしまい、歯車が大きく狂い出す。あれから4年の月日が経とうとしていた…。波は何故、そして一体どこへ?
主演を務めるのは、『ホットギミックガールミーツボーイ』、『渇き。』、『ソロモンの偽証 前編・事件/後編・裁判』の清水尋也。そのほか、『人狼ゲーム マッドランド』、『牙狼 GARO -VERSUS ROAD-』、『先に生まれただけの僕』の門下秀太郎や、『朝が来る』、『エール』、『孤狼の血』の田中偉登ら気鋭の若手俳優陣が出演する。
2018年に「星降る町の映画祭 with CINEMA CARAVAN」において一夜限りでショートバージョンが上映された後、本作に共鳴したミュージシャン、クラムボンの原田郁子が書き下ろしエンディングテーマを提供。装いを新たに、最新バージョンとして劇場公開される。
▼スタッフ&キャスト コメント
■井手内創(監督)
20歳の頃、代々木公園近くの家に集まっては夜中まで撮影を繰り返していた。電気もガスも止まった真冬の家ではダウンは必須、朝起き目を開けると横たわるソファーには霜が降りている。8年が経ち、この映画も僕自身もまるっきり姿を変えた。あの日を共に過ごした仲間とも既に連絡を取る事もない。あいつ、どうしてんのかな。「時には昔の話を」を聴く。それでもあの部屋の寒さを思い出す事は出来ない。どうしたものか。あいつ、この映画観に来てくれんのかな。
■内山拓也(監督)
この映画の原点は、およそ7年前、右も左も分からぬまま脚本を書き、友人達を集めて井手内と映像を作り始めた自主映画です。結果的に頓挫した企画を再び掘り起こし、『青い、森』として息を吹き返しました。あの時から僕らはずっと喪失を抱えていて、時代は今を生きる私たちから奪い続けています。この事実に直面する現在、大切な人に会える日々の豊かさに寄り添い、その未来の一助になることを願っています。
■清水尋也(波役)
星降る町の映画祭での上映から、約2年。こうして劇場のスクリーンで皆様にお届け出来る事が無事決定し、とても嬉しい気持ちで一杯です。井手内監督と内山監督が描いた物語に、いかに命を吹き込む事が出来るか奮闘する毎日でした。色々な事が起き、変化が訪れている昨今ですが、そんな毎日に少しでも意味を与えられるような作品になっていると思います。波が何を見て何を感じ、そしてそれを追い求める二人の若者の拙くも賢明な姿を、是非劇場でご覧下さい。
■原田郁子(クラムボン/主題歌)
いなくなっても、いるということ。生き続ける、ということ。人と人の距離。計り知れない、それぞれの、こと。何度も何度も繰り返しみたラストシーン。森の奥へ分け入って、さらにその先へ誘うような、サウンドスケープをつくれたらと思いました。この映画から生まれた曲。よろしくお願いします。
『青い、森』
11月6日(金)より、UPLINK吉祥寺・京都ほか全国順次公開
監督:井手内創 内山拓也
脚本:内山拓也
音楽:小野川浩幸
主題歌:原田郁子「青い、森、、」
出演:清水尋也 門下秀太郎 田中偉登 伊藤公一 岩崎楓士 山田登是
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
【ストーリー】 幼い頃に両親を亡くし、育ててくれた祖父をも失った波(清水尋也)は、祖父のある言葉だけを胸にしまい世界から心を閉ざしていた。しかし、志村(門下秀太郎)と長岡(田中偉登)と出会い、次第に心を通わせていく。高校最後の思い出に、3人はヒッチハイクで北を目指す旅に出て、忘れがたい時を過ごす。そんな中、波が忽然と姿を消してしまい、歯車が大きく狂い出す。あれから4年の月日が経とうとしていた…。波は何故、そして一体どこへ?それぞれがもがき苦しんだ果てに、掴んだ景色とは…?
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