草彅剛「僕を0に戻してくれた。今までで一番無意識の状態。“エピーソード0 草彅”です」新人女優に感謝!

草彅剛を主演に迎え、Netflix「全裸監督」、『下衆の愛』の内田英治監督が完全オリジナル脚本で贈る映画『ミッドナイトスワン』が、9月25日より公開される。このほど、9月10日にアンダーズ東京にて925秒予告編お披露目イベントが行われ、草彅剛、服部樹咲、真飛聖、内田英治監督が登壇した。

会場に集ったマスコミ向けに予告編が公開され、その後に登壇した監督とキャスト陣。925秒の予告編について「まだ観ていない」という草彅は、「こんなに長い予告編を観せちゃっていいのかな?」と困惑気味だったが、「時代ですね〜。でもこれによってたくさんの人の目に止まって、一人でも多くの方に、この映画に関心を持ってもらいたい」とし、「素晴らしい挑戦。思い切りましたね。今は思い切っていかないとだめでしょ! 羽ばたいていかないと。世界に羽ばたいて行きますから!」と力強くコメントした。

トランスジェンダーの凪沙という難しい役を演じた草彅は、「(服部演じる)一果に助けられた」という。服部は初めての演技であったが、「樹咲ちゃんがカメラ前に行くと、一果にしか見えなかった。いろいろ考えて演じるんじゃなくて、樹咲ちゃんの目を見て演技した」ことを明かした。

本作で女優デビューを果たした服部は、「監督には自然な感じで。あまり演技をしないで」とアドバイスを受けたという。服部は「ありのままの姿を出せれば」と演技に集中したそうだが、実際は「難しかったです(笑)」と初々しい笑顔を見せた。

これに対して草彅は、「僕が引っ張られました。樹咲ちゃんが僕を0に戻してくれた。今までで一番無意識の状態で演技ができました。“エピーソード0 草彅”です(笑)」と笑顔でコメント。「撮影が楽しかった」と続けた草彅は、「凪沙という役をスタッフみんなが愛してくれて、この役ができている。すごく良い作品になりました」と感慨深げに語った。

本作に垣間見られる“無償の愛”。これについて聞かれた草彅は「誰もが思っているけど、なかなかできることではない」とし、「この映画では、誰もが抱えている気持ちが込められている。どの方にも身近に感じていただけると思います」と映画をアピールしていた。

『ミッドナイトスワン』
9月25日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督・脚本:内田英治
音楽:渋谷慶一郎
出演:草彅剛 服部樹咲 田中俊介 吉村界人 真田怜臣 上野鈴華 佐藤江梨子 平山祐介 根岸季衣 水川あさみ 田口トモロヲ 真飛聖
配給:キノフィルムズ

【ストーリー】 故郷を離れ、新宿のショーパブのステージに立ち、ひたむきに生きるトランスジェンダー凪沙(草彅剛)。ある日、養育費を目当てに、育児放棄にあっていた少女・一果(服部樹咲)を預かることに。常に片隅に追いやられてきた凪沙と、孤独の中で生きてきた一果。理解しあえるはずもない二人が出会った時、かつてなかった感情が芽生え始める。

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