早見沙織と小倉唯が“不思議”な世界と“現実”世界で主人公に寄り添う!松本穂香 × 瀬戸利樹『君は彼方』

松本穂香と瀬戸利樹が声優を務める、池袋を舞台に描く青春ファンタジーアニメーション映画『君は彼方』が11月27日に公開される。このほど、早見沙織と小倉唯が出演していることが発表された。

本作は、芸術、映画、そして漫画・アニメーションの街として新しさの中に、どこか懐かしいレトロな部分も持ち合わせる池袋を舞台に描いた青春ファンタジー。澪(声:松本穂香)は幼馴染の新(声:瀬戸利樹)の事が気になっているが、気持ちを伝えられず微妙な関係を続けていた。ある日、些細な友人の言葉をきっかけに二人はケンカをしてしまう。澪は何とか仲直りをしようと雨の中を新の元へ向かう途中、交通事故に遭ってしまった。意識を取り戻した澪が目を開けると、そこには見たこともない不思議な世界が広がっていた。

不思議な世界に迷い込む主人公の澪(みお)を助ける謎の少女・菊ちゃん役として、TVアニメ「鬼滅の刃」の胡蝶しのぶ役やTVアニメ「ドラゴンクエスト ダイの大冒険」のレオナ役などで知られる早見沙織が、現実世界での澪の友人・円佳役としてTVアニメ「HUGっと!プリキュア」の輝木ほまれ/キュアエトワール役などで知られる小倉唯が出演。本作へ参加した感想を聞かれた早見は「お芝居に関しては、基本的にNGはないのでまずは感じたままに自由に表現してくださいとお言葉を頂きました。その上でより良いものを作り上げるために、何度もリテイクを重ねて監督と共に追求した箇所もありました」とコメント。小倉は松本と一緒にアフレコを行ったことに触れ、「普段は声優と女優という違う畑にいる私たちですが、その時ばかりはアフレコ技術や演技力を互いにリスペクトし合い、様々なことをお話しながら収録が進みました。演者としてとても刺激になりましたし、情熱ややる気にみちあふれた、楽しい現場でした」と振り返った。

また、本作の舞台であり、アニメの聖地でもある“池袋”について早見は「何度も訪れたことがある場所ですが、細部までリアルな池袋の街並みと、そこで起こるファンタジーな出来事との取り合わせが不思議で、引き込まれました」と話し、小倉も「都内にいる人なら誰もが一度は足を運んだことのあるようなメジャーな土地のイメージですが、特にアニメやゲームファンの方々にとってはどこか親しみある町になっているのではないかな、と思っています。この作品をきっかけに、池袋のよりディープな魅力を感じるきっかけになったり、作中に登場する聖地をファンの方同士で一緒に巡っていただけたたら、本作への魅力や理解度も深まるのではないかな、と思います」と語った。

早見と小倉を起用した理由について瀬名監督は「早見さんは随分前に一度だけご挨拶させていただいた程度でしたが、その時の印象が“無垢な人”でした。菊ちゃんを造形していくときに、”無垢な存在”というのが最初にあって、そこから記憶がポンポンとすぐつながって、早見さんが声を吹き込んでくれたら最高だなと思いオファーしました。小倉さんとは何度か現場でご一緒する機会があり、キャラや芝居の変化に触れる機会が多かったんです。ハキハキしたヒロインキャラ、おっとりキャラ、神秘的なキャラなど毎回違う色んなキャラの芝居を間近で聞き、円佳が持つ、悩みが無さそうだけど、その中にある複雑な感情や状況を表現できると思いお願いしました」とコメント。

アフレコを終えた感想を聞くと「アフレコの後、この映画を作った経緯を説明したのですが、途中からずっと早見さんは泣いてました。本当に純粋な人なんだと、早見さんの存在に僕が感動しました。また、小倉さんは台本を読み込む力、読解力の高さにいつも驚かされます。円佳というキャラをそのままストレートに演じるのではなく、演出や物語の構造を理解して、微妙なニュアンスを芝居で出していただきました。ぜひ劇場でそんな無垢な菊ちゃんと、円佳の繊細な芝居を聞いていただけたらと思います」とアピールした。

『君は彼方』
11月27日(金)より、TOHOシネマズ池袋ほか全国ロードショー
監督・原作・脚本:瀬名快伸
声の出演:松本穂香 瀬戸利樹 早見沙織 小倉唯
配給:ラビットハウス エレファントハウス

【ストーリー】 澪(声:松本穂香)は幼馴染の新(声:瀬戸利樹)の事が気になっているが、気持ちを伝えられず微妙な関係を続けていた。ある日、些細な友人の言葉をきっかけに二人はケンカをしてしまう。澪は何とか仲直りをしようと雨の中を新の元へ向かう途中、交通事故に遭ってしまった。意識を取り戻した澪が目を開けると、そこには見たこともない不思議な世界が広がっていた。

©「君は彼方」製作委員会