松本穂香、根っこにある気の強さを告白「『肝が据わってる』と言われる」

『四月の永い夢』の中川龍太郎監督最新作で、松本穂香が主演を務める映画『わたしは光をにぎっている』が11月15日に公開。このほど、10月23日にスペースFS汐留にて完成披露試写会が開催され、キャストの松本穂香、渡辺大知、徳永えり、光石研、中川龍太郎監督が登壇した。

主人公の澪を演じた松本。「私も澪と同じで、あまり器用ではなかったり、脚本を読んでいても刺さってくるものがあったりして、監督はそういうところも解った上で澪を演じさせてくれたのではないかと思ってます」と述べると、中川監督は「松本さんの存在感は、いやらしくないですよね。自意識が映りすぎないところが素晴らしくて」と松本を絶賛した。

松本は演じた澪について「弱々しい人に見えるけど、芯の部分はある」と考察し、自身に近い部分があるかと聞かれると「『意外と肝が据わってるよね』と言われることがあるので、あんまり深いことを考えてないのかもしれない」と自分自身を分析。続けて「なんとかなる。なんとかしなきゃという気持ちで生きています」と胸の内を明かすと、中川監督が「根っこにある気の強さは、澪も松本さんも持っている」と分析し、松本も納得した様子で「たぶん、そうです(笑)」と笑顔で白状した。

映画の内容にちなみ、変わってほしくない風景はあるか?という質問に、松本は「正直に言うとあまり思い入れのある場所がない」ことを告白。これついては「家族とか友達とかと、ほっとできる場所があれば、それでいいなと思うので、そこさえ無くならなければどこでも大丈夫」と、芯の強い一面を見せていた。

『わたしは光をにぎっている』
11月15日(金)より新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
監督:中川龍太郎
脚本:末木はるみ 中川龍太郎 佐近圭太郎
主題歌:カネコアヤノ「光の方へ」
出演:松本穂香 渡辺大知 徳永えり 吉村界人 忍成修吾 光石研 樫山文枝
配給:ファントム・フィルム

【ストーリー】 亡き両親に代わって育ててくれた祖母・久仁子(樫山文枝)の入院を機に東京へ出てくることになった澪(松本穂香)。都会の空気に馴染めないでいたが、「目の前のできることから、ひとつずつ」という久仁子の言葉をきっかけに、居候先の銭湯を手伝うようになる。昔ながらの商店街の人たちとの交流も生まれ都会の暮らしの中に喜びを見出し始めたある日、その場所が区画整理によりもうすぐなくなることを聞かされる。その事実に戸惑いながらも澪は「しゃんと終わらせる」決意をする。

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