小野賢章「とっておきのラストシーンを」ナレーションを担当!『PLAY 25年分のラストシーン』予告編&新公開日は11月6日に!

2019年サン・セバスティアン国際映画祭に正式出品され、その斬新な試みが話題となった フランス映画『PLAY 25年分のラストシーン』。新型コロナウイルスの感染状況を鑑みて6月5日公開予定の劇場公開が延期されていたが、このほど、新たな公開日が11月6日に決定し、併せて、予告編がお披露目となった。

本作は、誰しも味わった経験があるだろう青春時代の“後悔”と向き合い、新たな一歩を“再生”する物語。1993年、両親からビデオカメラを贈られた13歳のマックスは、家族や友人たちとの日々を撮り始める。25年後、撮りためた映像を振り返り、編集する。そこには、エマと初めて会った日のこと、いつも一緒だった仲間たち、そして彼のすべてが記録されていた。素直になれず、大切なものを手放してしまったマックスは、新たに「映画」のラストシーンを準備する。

予告編は、「撮り続けて25年になる。最初から再生しよう」と30歳の主人公マックスがセルフカメラに語りかけるシーンから始まり、13歳のとき初めてビデオカメラを手にした自分の姿へと繋がれる。家族や一緒にふざけ合った友達の笑顔、仏サッカーW杯でのどんちゃん騒ぎ、そして初恋のエマから「私のこと好きなの?」と聞かれても素直になれず、失って初めて知る自分の現実…。最後には、新たに「映画」のラストシーンを準備することを決意するマックスの姿が映し出される。

アントニー・マルシアーノ監督は、時代の空気感を再現するために、90年代のビデオ画質に近づけるカメラテストを半年かけて行ったり、ラッシュフィルムのようなラフさを演出するため、あえて聞き取れないセリフを入れるなど、通常とは逆の整音作業にもこだわったという。さらに、1990年代~2010年代には、世界を揺るがす大事件も起きたが、2001年米同時多発テロ事件や2015年パリ同時多発テロ事件などは編集でカットした。その理由について、「人生の悲しい出来事を撮るためにビデオカメラを使うわけではない。マックスがカメラに夢中になったのは、ありふれた日常の中にある平凡な幸せと、いつも自分のそばにいてくれた大切な人たちを記録するためだったのだから」と監督は語る。

予告編のナレーションを担当したのは、映画『ハリー・ポッター』シリーズの主人公・ハリー・ポッターや『スパイダーマン:スパイダーバース』の主人公マイルス・モラレスの声を担当するなど、映画、アニメなど幅広い作品で活躍中の人気声優・小野賢章。主人公の気持ちを代弁するように、「13歳から撮り続けた“僕の25年間”そこにはいつも君たちがいた」「未来は変えられるから、とっておきのラストシーンを」と語りかけるナレーションにも注目だ。

『PLAY 25年分のラストシーン』
11月6日(金)より、新宿武蔵野館、YEBISU GARDEN CINEMA、kino cinéma立川髙島屋S.C.館ほか全国順次公開
監督・脚本:アントニー・マルシアーノ
脚本・出演:マックス・ブーブリル
出演:アリス・イザーズ マリック・ジディ アルチュール・ペリエ ノエミ・ルヴォウスキー
配給:シンカ アニモプロデュース

【ストーリー】 1993年、パリ。両親からビデオカメラを贈られた13歳のマックス(マックス・ブーブリル)は、陽気で温かい家族の姿や友人たちとの日々を撮り始める。それは彼のライフワークともいえる趣味になっていった。38歳になったマックスは、撮りためた25年に及ぶ映像を振り返り、編集する。エマと初めて会った日のこと、仲間との夜遊び、旅行、サッカーW杯、ミレニアム、挫折、成功…そこにはいつも一緒に過ごしていた4人の仲間たちとの日々、そして彼のすべてが記録されていた。素直になれず、大切なものを手放してしまったマックスは、新たに「映画」のラストシーンを準備する。

©2018 CHAPTER 2 – MOONSHAKER II – MARS FILMS – FRANCE 2 CINÉMA – CHEZ WAM – LES PRODUCTIONS DU CHAMP POIRIER / PHOTOS THIBALUT GRABHERR