加藤卓哉監督が瀧内公美主演、神尾楓珠共演で贈る、TSUTAYA CREATORS’ PROGRAM FILM 2015準グランプリ受賞作品『裏アカ』が、6月12日より公開される。このほど、本作の予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。
本作の題材は、今の社会や時代が持つ二面性を象徴する“SNSの裏アカウント”。裏アカウントを通して出会う男女の姿から、現代に生きる者が抱える葛藤や欲望、そして性への衝動を赤裸々に描き出す。
予告編は、「僕が真知子さんのマイナス部分をカバーしてるの分かってます?」とバイヤーの後輩が主人公・真知子(瀧内公美)へ投げかけるシーンから始まる。そして同じ職場の後輩で人気カリスマ店員に店のSNS用に写真を撮ろうと誘われたのがきっかけで、真知子はSNSに取りつかれる。そんな中、「一度だけ会えませんか?」というDMが送られてきた真知子は、SNSという裏の世界でゆーと(神尾楓珠)と出会うが、二人は表の世界でも会うことに…。平静を装う“ゆーと”に対し、真知子はもう一度あの時の“ゆーと”に会いたいと日が経つにつれて想いが募っていく。
ポスタービジュアルでは、主人公・真知子が鏡に映る自分を見つめ、“「本当のあなた」は、どこ?”と強く訴えかけている。右下には真知子がアパレルショップで笑顔で働く姿と、一方で自らを撮影し裏アカでSNSに投稿する無表情の姿が収められる。そして左上には、ゆーとのスーツ姿と美しい背中が。果たして二人の“本当”の顔とはどれなのか?
『裏アカ』
6月12日(金)より、新宿武蔵野館、池袋HUMAXシネマズ、渋谷シネクイントほか全国ロードショー
監督:加藤卓哉
脚本:高田亮 加藤卓哉
出演:瀧内公美 神尾楓珠 市川知宏 SUMIRE 神戸浩 松浦祐也 仁科貴 ふせえり 田中要次
配給:アークエンタテインメント
【ストーリー】 青山のアパレルショップで店長を務める伊藤真知子(瀧内公美)は、どこか満たされない毎日を送っていた。自分の意見は採用されず、年下のカリスマ店員・新堂さやか(SUMIRE)に仕事を取られ、ストレスが溜まる日々。そんなある日、さやかの何気ない一言がきっかけで真知子はSNSの裏アカウントを作り、胸元の際どい写真を投稿する。表の世界では決して得られない反応に快感を覚えた真知子の投稿はどんどん過激になっていき、それに呼応するようにフォロワー数も増えていった。「リアルで会いたい」「もっと自分を解放して」そんな言葉に誘われ、フォロワーの一人と会うことになった真知子。その相手は、“ゆーと”という年下の男だった。真知子は自分と同じ心の乾きを持つ彼に惹かれていく。しかし、その関係は一度きり。それがゆーととの約束だった。ゆーとと会えないことから、真知子は他の男と関係を持つようになるが、その心は満たされない。裏の世界でフラストレーションがたまっていくのとは裏腹に、表の世界は、店の売り上げ不振回復への施策に自身のアイデアが採用され、大手百貨店とのコラボレーション企画が決まるなど充実していく真知子。やりがいのあるプロジェクトに意気込む真知子だったが、その百貨店担当者の原島努(神尾楓珠)こそが、あのゆーとだった。表の世界で再会を果たした二人。平静を装う原島に対し、心乱れ動揺を隠せない真知子。原島ではなく、ゆーとに会いたいという思いが日増しに募っていく。表と裏、愛情と憎悪、真実と嘘、理性と欲望…相反する二つが激しく交錯する中、真知子に突然訪れる結末とは…。
©2020映画『裏アカ』製作委員会