お笑い芸人シソンヌじろうの同名小説を、『勝手にふるえてろ』『美人が婚活してみたら』の大九明子監督が松雪泰子主演、黒木華、清水尋也共演で映画化する『甘いお酒でうがい』が、4月10日より公開される。このほど、本作の予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。
2014年に第7回キングオブコントで王者に輝いたお笑い芸人シソンヌじろうが、ネタの中で長年演じてきた代表的キャラクターである“川嶋佳子”がもし日記を書いたら…と執筆した小説「甘いお酒でうがい」を原作とした本作は、40代独身OL川嶋佳子のちょっぴり後ろ向きだけどポジティブな517日の物語。
予告編には、川嶋佳子(松雪泰子)が日記に綴った1年5ヶ月の日常が映し出される。「上ったことのない歩道橋の上から見る景色は、見たことのない景色だった」、「母親の後ろ姿に似た人の後ろに並ぶのが好き」など、佳子が書き留めるのは、誰でも見覚えのある人生の悲哀と日常に散りばめられた小さな喜び。それらに一喜一憂するのではなく、そっと寄り添って生きていく、ちょっぴり後ろ向きだけれどポジティブに生きる彼女の日常は、平凡だけれどちょっぴり切ないこと、そして嬉しいことも。穏やかな優しい映像美で、観る人の心に束の間の平穏をもたらす。
予告編のナレーションを務めるのは、日本テレビ「女芸人No.1決定戦 THE W 2019」で見事、3代目チャンピオンの栄冠に輝いた、3時のヒロインの3人。映画のナレーションは初めての経験と語る3人それぞれの予告編が作られ、一気に披露された。同じセリフのナレーションにも関わらず、声に個性が感じられ、それぞれ魅力的な映像に仕上がっている。
■福田麻貴(3時のヒロイン) コメント
私もお酒が好きで、日記も書いているので、共感するところがいっぱいあります。出てきた日記帳も、私のノートと一緒だったり。私が佳子です!(笑)女性は皆、自分の中に川嶋佳子が生きています。皆、川嶋佳子を持っていると思います。ふた回り年下の男の子とのラブストーリーのキュンキュンも、同僚同士の可愛らしい友情も、すごくいいなと思いました。登場人物全員を愛せる映画だと思います。予告編からもにじみ出ているこの空気感がたまらないですね。
■ゆめっち(3時のヒロイン) コメント
この映画を観て、人としてのハートフルな部分を吸収して、皆と一緒に恋したいなと思いました。「わかる!わかる!」というところがいっぱいあって、感情移入できました。
■かなで(3時のヒロイン) コメント
川嶋佳子さんは、ほぼ私です!恋すると臆病になっちゃうのよね。スクリーンの中にいる川嶋佳子さん、観ている人も川嶋佳子さん、私も川嶋佳子さん、皆が川嶋佳子さんです。好きな人と観て欲しい映画です。心が温まって欲しいです。
ポスタービジュアルには、岡本くん(清水尋也)に対する自分の気持ちに揺らぐ佳子が、以前住んでいた街を訪れ、昔を懐かしむことで、平静を保とうする姿が大きく収められる。自身を「根本が後ろ向き」と思う佳子が、「新しいことに挑戦するよりは、かけがえのないものを守り続ける方が好き」と思いながら、目をつぶり後ろ歩きで歩み始める姿は強い印象を残す。
『甘いお酒でうがい』
4月10日(金)より、テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
監督:大九明子
原作:川嶋佳子(シソンヌじろう)「甘いお酒でうがい」
脚本:じろう(シソンヌ)
出演:松雪泰子 黒木華 清水尋也
配給:吉本興業
【ストーリー】 ベテラン派遣社員として働く40代独身OLの川嶋佳子(松雪泰子)は、毎日日記をつけていた。撤去された自転車との再会を喜んだり、変化を追い求めて逆方向の電車に乗ったり、踏切の向こう側に思いを馳せたり、亡き母の面影を追い求めたり…。そんな佳子の一番の幸せは会社の同僚である若林ちゃん(黒木華)と過ごす時間。そんな佳子に、ある変化が訪れる。それは、ふた回り年下の岡本くん(清水尋也)との恋の始まりだった…。
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