MOOSIC LAB初のロマンポルノ的アプローチ作!森岡龍 × 川上奈々美『東京の恋人』6月公開!

MOOSIC LAB 2019長編部門にて最優秀女優賞と松永天馬賞を受賞した、森岡龍と川上奈々美がダブル主演を務める下社敦郎監督作『東京の恋人』が、6月27日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。

本作は、結婚を機に映画監督の夢を諦め、現在は北関東に住む主人公・大貫立夫と、大貫の学生時代の元恋人・満里奈が、約10年ぶりの再会をきっかけに、それぞれの青春に決着をつけるかのように深く求め合う大人のラブストーリー。

ダブル主演を務めるのは、映画・舞台などに数多く出演、映画監督の才能も併せ持つ俳優・森岡龍と、女優、恵比寿☆マスカッツでマルチに活躍中の川上奈々美。そしていまおかしんじ監督作品などの音楽も手掛ける異才・下社敦郎監督が、音楽に東京60WATTSUを迎え、MOOSIC LAB初のロマンポルノ的アプローチで贈る。本作は「第15回大阪アジアン映画祭 インディ・フォーラム部門」や、「ええじゃないかとよはし映画祭2020」にも正式出品されている。

ポスタービジュアルには、満里奈(川上奈々美)のあどけなさが残る中にアンニュイさが漂う横顔が収められ、もう戻ることができない“青春”の終わりの切なさを感じさせる。

■森岡龍(大貫立夫役) コメント
この映画の脚本を初めて読んだとき、なぜか純喫茶を思い浮かべました。当たり前のようにタバコが吸えて、インベーダーゲームが置いてあって、薄茶色に焦げた漫画が陳列されているような、そんな喫茶店。もしかしたら、今の時代、そんなお店はほとんど失くなりつつあるのかもしれないけれど、どこかの路地裏には、しぶとく、そんなお店があるのだと思う。『東京の恋人』は、そんな懐かしさや、懐かしむこと自体を、尊く思える映画だと思います。喫茶店が出てくる映画ではないのですが、不意に出会ってしまった純喫茶のように、皆さんに素敵なひとときを体験していただけることを願っております。

■川上奈々美(満里奈役) コメント
単独公開まで辿り着けて心から嬉しいです!みなさんのおかげです。映画というものに関われて私は本当に幸せです。いい意味で余白の多い映画でもあるので何度も劇場に足を運んでその日の心の動きを楽しんで頂けるといいな…。

■大川毅(東京60WATTS/音楽) コメント
この映画の中で使ってもらっているのは東京60WATTSの初期、90年代の終わりから2000年代初めの頃の曲だ。僕らは東京の学生で、なのに学校そっちのけでバンドに没頭していた。20代半ば過ぎにようやくメジャーレコード会社からのリリースが決まる、それまでのなんの未来も見えない日々を送りながら作った曲たちだ。単独上映おめでとう。この映画がより多くの人に届くことをとても嬉しく思います。映画に引っ張られて、僕らの音楽を少しでも多くの人に気にかけてもらえたら、たいして陽の目を見ずに長い時間バンドを続けてきた僕らの魂もふわふわと浮かばれます。

■下社敦郎(監督) コメント
『東京の恋人』は敗残者の映画であると思う。その言葉を好んでよく使っていた大学時代の友人がいた。たとえ戦いに敗れても、生きていれば人生は勝手に前に進んでいく。沢山の頭脳がぶつかり合って切磋琢磨し、現実世界を切り取ったフレームのなかでかつての恋人たちが動いている。それだけでその光景は眩しかった。疵を負った魂は一体どこに向かうのだろう?我々は何処から来て何処へ去っていくのか。またいつかそんなことを考えながら映画を作りたいと思う。関わってくれたスタッフ、キャスト、クラウドファンディングでご支援していただいた方々、世話になった友人、知人、家族、それから公開に当たって協力していただく方々に深く感謝したい。一人ではこの映画は出来なかった。僕はどうやら一人では生きられなくなってしまったようである。

『東京の恋人』
6月27日(土)より、ユーロスペースにて単独公開
監督・脚本:下社敦郎
音楽:東京60WATTS
出演:森岡龍 川上奈々美 吉岡睦雄 階戸瑠李 木村知貴 西山真来 睡蓮みどり 窪瀬環 辻凪子 秋田ようこ 松本美樹 矢野昌幸 いまおかしんじ 佐藤宏 マメ山田 榎本智至 伊藤清美
配給:SPOTTED PRODUCTIONS

【ストーリー】 結婚を機に北関東に移り住んだ立夫(森岡龍)はある日、学生時代の恋人・満里奈(川上奈々美)から連絡を受け、数年ぶりに東京へ向かう。満里奈とのひと時のアヴァンチュールや、青春の残り香であるかつての仲間との再会を経て、戻らない青春との決別の朝を迎える。ひとりでいることに慣れてしまった、男と女の物語。