「面会に行こうと思っています」塀の向こうへ、結婚報告。『北風だったり、太陽だったり』12月公開

俳優・森岡龍『ニュータウンの青春』以来10年ぶりの監督作、全編フィルム撮影で綴る、たった1日のロードムービー『北風だったり、太陽だったり』が12月10日より公開されることが決定した。併せて予告編とメインビジュアルがお披露目となり、主演の橋本一郎、足立理、森岡龍監督よりコメントが寄せられた。

人気絶頂の最中、暴力事件を起こし、解散したお笑いコンビ「北風と太陽」。かつてのマネージャーだった葉山は、自身の入籍を機にボケ担当で服役中の金井に結婚報告をしようとする。事件以来、疎遠だったツッコミ担当の元相方である奥貫をなんとか連れ出し、刑務所に向かうのだったが…。本作は、服役中の元お笑い芸人の面会に向かう、かつてのマネージャーと元相方の道中をユーモラスに描く、1日だけのロードムービー。

面会に向かうかつてのマネージャー・葉山を橋本一郎(『それぞれの花』『信⻁』)、元相方の奥貫を足立理(「重版出来!」)が演じ、川添野愛・フジエタクマ・浦山佳樹・宮部純子・松㟢翔平ら個性的な俳優陣が脇を固めた。ほか、飯田芳・島村和秀・嶺豪一といった『ニュータウンの⻘春』のキャスト・スタッフも再集合。一丸となって本作を作り上げた。

監督は俳優としても活躍する森岡龍。国内外でも話題となり、未だに根強い人気を誇る『ニュータウンの⻘春』以来、約10年ぶりの監督作となる本作は、森岡が自身の結婚を機に着想を得たオリジナル脚本。自身の環境や心境の変化、そして感謝を、直に面と向かって届けたいという思いから企画された。また、短編映画ながら16mmフィルムで撮影。デジタルと違って、現場でプレイバックが出来ない特性が、前進あるのみのロードムービーの特性にマッチし、現場に心地よい緊張感を与えている。

ポスタービジュアルはお笑い芸人として活躍していた頃の奥貫・金井とマネージャー葉山が、半袖姿で太陽を浴びながら草原にたたずむ姿に「ご無沙汰してます。お元気ですか?」というコピーも添えられている。

予告編では、荒天の中、個性的な人々に出会い、時にトラブルに巻き込まれつつ、塀の向こうの大切な人のために面会に向かう道中が描かれる。人生曇り模様の彼らに、陽が差す日は来るのか?「なんかしちゃった人たちにも、大切な人がいたりしてな」というセリフも印象的な、作品の優しさが垣間見える予告編となった。

公開に当たりコメントも到着。森岡組は『ニュータウンの⻘春』以来2回目の橋本は「スタッフキャスト含めて旧知のメンバーが多い中、だいぶ“オッサン”になっていた「森岡組」。しかし、笑顔の絶えない現場には、その10年を感じさせない、映画作りに真っすぐで、フレッシュな「森岡組」の姿がありました」、初参加の足立は「森岡龍監督が10年振りに映画を撮るぞ!と聞いた時は、ぞわぞわしました。楽しみに映画の完成を待とうとしたら、まさか自分が出演させてもらえるとは!」とそれぞれ作品が公開を迎えた喜びを語っている。監督の森岡は「勢いで書き殴ったシナリオは、なんてことはない、「久しぶりに人に会う」、そんなシンプルな物語でした。初めて映画を創るようなドキドキとワクワクを味わいながら、仲間たちと、一生懸命作りました」と作品に込めた熱い思いを述べている。

『北風だったり、太陽だったり』
2022年12月10日(土)より、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開
脚本・編集・監督 : 森岡龍
出演:橋本一郎 足立理 川添野愛 フジエタクマ 浦山佳樹 宮部純子 松㟢翔平 島村和秀 秋場清之 嶺豪一 遠藤雄斗 東田頼雄 高木健 北見紬 北見環 森岡龍 飯田芳
配給協力:ミカタ・エンタテインメント

【ストーリー】 人気絶頂の最中、暴力事件を起こし、解散したお笑いコンビ「北風と太陽」。かつてのマネージャーだった葉山(橋本一郎)は、自身の入籍を機にボケ担当で服役中の金井に結婚報告をし ようとする。事件以来、疎遠だったツッコミ担当の元相方である奥貫(足立理)をなんとか連れ出し、刑務所に 向かうのだったが…。

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