歌を愛し、人生を愛し、パスタを愛した、“神の声”を持つと言われたイタリアの国宝ルチアーノ・パヴァロッティの生涯を、『ビューティフル・マインド』のロン・ハワード監督が映画化したドキュメンタリー『PAVAROTTI』(原題)が、邦題『パヴァロッティ 太陽のテノール』として6月5日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。
本作は、人生に、女性に、歌に情熱を注いだ陽気で豪快で人たらし、そして何よりも“人生を愛する天才”であった偉大なテノール歌手・パヴァロッティの人生を追ったドキュメンタリー。「ラ・ボエーム」「トスカ」などの絶頂期のパフォーマンスや、「トゥーランドット」の「誰も寝てはならぬ」をはじめとする名曲を3大テノールで競演した伝説のステージ、故ダイアナ妃との交流やボランティアなどの幅広い活動、家族とのプライベートライフなど、パヴァロッティの歌唱力や高い人間力を垣間見ることができる。さらに、新たに撮られた23人のインタビュー映像では、U2のボノがパヴァロッティのアーティストとしての信念を証言し、マネージャーやエージェントがショービジネスの裏側を明かし、前妻、最後の妻、3人の娘たち、そして愛人が彼の欠点が魅力だったと告白するなど、生きることのすべてを全力で愛した男の輝かしい日々が浮き彫りにされる。
ハイCと呼ばれる高音を軽々と出す並外れた音域と力強く芳醇な声量による“人類史上最高の歌声”を最新技術でスクリーンに蘇らせたのは、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』、『ラスト・オブ・モヒカン』、『愛と哀しみの果て』で3度のアカデミー賞に輝いた実績を持つ録音技師クリストファー・ジェンキンズ。ジェンキンズは同じ部屋の中で生の歌を聴いたときに体で感じる力強さや鋭さを映画館でも感じられるようにしたいと考え、伝説のアビー・ロード・スタジオで、ドルビーアトモスの多次元音響技術とパヴァロッティの歌声の輝きを結合させた。
ポスタービジュアルには、パヴァロッティのトレードマークとも言える“白いハンカチ”と共に、彼が観客の喝采を浴びる姿が。ハンカチは1973年のミズーリでの初コンサートでオペラの役ではなく素の自分として歌うことに不安になり、手のやり場に困って持ち始めて以来、まるでお守りのように舞台上で手に離さなかった。背景のステージはオペラコンサートで有名な古代ローマの遺跡カラカラ浴場。1990年インタリアでおこなわれたワールドカップの前夜祭として3大テノールがはじめて3人でコンサートを行った舞台でもある。ポスター下部には同志となり親交のあったダイアナ妃やボノ、3大テノールの写真が配されている。
『パヴァロッティ 太陽のテノール』
6月5日(金)より、TOHOシネマズシャンテ、Bunkamuraル・シネマほか全国ロードショー
監督:ロン・ハワード
出演:ルチアーノ・パヴァロッティ ボノ(U2) ダイアナ妃
配給:ギャガ
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