お笑い芸人シソンヌじろうの同名小説を、『勝手にふるえてろ』『美人が婚活してみたら』の大九明子監督が松雪泰子主演、黒木華、清水尋也共演で映画化する『甘いお酒でうがい』が、4月10日より公開されることが決定した。併せて、場面写真がお披露目となった。
2014年に第7回キングオブコントで王者に輝いたお笑い芸人シソンヌじろうが、ネタの中で長年演じてきた代表的キャラクターである“川嶋佳子”がもし日記を書いたら…と執筆した小説「甘いお酒でうがい」を原作とした本作は、40代独身OL川嶋佳子のちょっぴり後ろ向きだけどポジティブな517日の物語。
じろうは原作のみならず、本作の脚本も手掛ける。じろう本人も「自分の中の女性が勝手に書いている」と公言するほど、日記の中のエピソードは女性が共感するものばかり。その中から、大九明子監督とじろうが選りすぐったエピソードが映像化される。ちょっぴり後ろ向きだけれどポジティブに生きる川嶋佳子の日常では、平凡だけれど切ないこと、そして嬉しいことも起きる。穏やかな優しい映像美で、観る人の心に束の間の平穏をもたらす。
主人公の40代独身OL・川嶋佳子(かわしまよしこ)を演じるのは、松雪泰子。強烈なキャラクターから子供をもつ母まで幅広い役柄を演じてきたベテラン女優・松雪が、日常の中に散りばめられた小さな喜びにそっと寄り添って生きる女性を熱演する。そして、佳子にとって何気ない日常の中で一番幸せな時間を過ごせる同僚・若林ちゃんに、黒木華。佳子の生活に大きな変化をもたらす、ふた回り年下の岡本くん役に、清水尋也が扮する。
場面写真には、まさに“甘いお酒でうがい”するかのような川嶋佳子(松雪泰子)や、世代を越えた親友のような佳子と若林ちゃん(黒木華)、さらには年下男子・岡本くん(清水尋也)との恋愛展開が気になるカットなどが収められる。
■松雪泰子(川嶋佳子役) コメント
昨年の沖縄国際映画祭で上映してからずっと楽しみに待っていた劇場公開がいよいよ4月に決定しました!じろうさんの独特な視点と大九監督のリズムが合わさった“佳子ワールド”。じろうさんの紡ぐ佳子の言葉は、不思議な心地よさを感じるユーモアと40代の女性が持つ孤独と悲哀が、優しいリズムで、日記として語られていきます。「川嶋佳子」はちょっと複雑でちょっと残念で、後ろ向きだけどポジティブで、本当に魅力的な女性。佳子の言葉と、その日常を覗き見するような感覚で見ていただける、詩的な映画です。是非劇場にて佳子の世界を覗き見してください。
■黒木華(若林ちゃん役) コメント
甘いお酒でうがい。なんて詩的で魅力のある言葉なんでしょうか。川嶋佳子さんの日記からなるこの物語を男性のじろうさんが書いているなんて、なんて繊細で才能のある方なのだろうかと改めて思います。大九監督とは初めてのお仕事でしたが、じろうさんの脚本のテンポ感や魅力を凄く引き出されていて、若林ちゃんをやらせていただいている間ずっと楽しかった記憶があります。是非皆さんにチャーミングな佳子さん(松雪さん!)を覗き見して頂きたいです。
■清水尋也(岡本くん役) コメント
ついに皆さんに観て頂けると思うと嬉しい気持ちで一杯です。佳子さんの人生に少しでも彩りを与えられるように、そんな想いで岡本くんを演じました。温かくも切なくもある、人の心に寄り添える映画になっていると思います。4月10日公開、是非劇場でご覧頂きたいです。
■大九明子(監督) コメント
お母さんでも、奥さんでもない、大人の女性を主人公にした映画を撮りたいと思っていたところ、じろうさんがしたためた美しい日記文学を知り、何も起こらない40代女性の日常を映画にしたっていいでしょ別に、という心持ちで映画にしました。劇場にてひたひたに浸って下さい。
『甘いお酒でうがい』
4月10日(金)より、テアトル新宿、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー
監督:大九明子
原作:川嶋佳子(シソンヌじろう)「甘いお酒でうがい」
脚本:じろう(シソンヌ)
出演:松雪泰子 黒木華 清水尋也
配給:吉本興業
【ストーリー】 ベテラン派遣社員として働く40代独身OLの川嶋佳子(松雪泰子)は、毎日日記をつけていた。撤去された自転車との再会を喜んだり、変化を追い求めて逆方向の電車に乗ったり、踏切の向こう側に思いを馳せたり、亡き母の面影を追い求めたり…。そんな佳子の一番の幸せは会社の同僚である若林ちゃん(黒木華)と過ごす時間。そんな佳子に、ある変化が訪れる。それは、ふた回り年下の岡本くん(清水尋也)との恋の始まりだった…。
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