「ナラタージュ」、「ファーストラヴ」などを手掛けた直木賞作家・島本理生が初めて官能の世界に挑んだ小説を、主演に夏帆、共演に妻夫木聡を迎えて映画化する『Red』が、2月21日より公開される。このほど、夏帆と妻夫木によるラブシーン映像がお披露目となった。
誰もがうらやむ夫、かわいい娘、“何も問題のない生活”を過ごしていたはずだった村主塔子。10年ぶりにかつて愛した男・鞍田秋彦に再会をする。鞍田は、ずっと行き場のなかった塔子の気持ちを、少しずつほどいていく…。しかし、鞍田には“秘密”があった。現在と過去が交錯しながら向かう先の、誰も想像しなかった塔子の“決断”とは…。
本編映像には、極寒の大雪模様に反比例するように燃え上がっていく塔子(夏帆)と鞍田(妻夫木聡)二人の恋心が映し出される。出張に出かけた塔子は、大雪の影響で新幹線が止まってしまい、途方に暮れていた。妻として、母親として、どうにかして今日中に東京へ戻らねばと追い詰められた塔子は、無謀にも吹雪の中を歩き出す。一面真っ白の雪世界の中、とぼとぼと歩いていた塔子がふと顔をあげると、見慣れた車が一台…大雪を心配して駆けつけた鞍田の姿があった。“もう会ってはいけない”と心に決め、元恋人・鞍田を忘れようとしていた塔子だったが、目の前に突然現れた愛しい人の姿を確かめるように頬に手を伸ばす。その冷え切った手を取り、温めるように頬を摺り寄せる鞍田。「心配したよ」。愛おしそうに見つめ絞り出した言葉は、凍りついた塔子の心を温め溶かしていく。これ以上の言葉も、抱きしめ合うことやキスさえも、この瞬間の二人には必要ないほどに互いを思う、溢れ出る愛に胸を打たれる。
『Red』
2月21日(金)より新宿バルト9ほか全国ロードショー
監督:三島有紀子
原作:島本理生「Red」
脚本:池田千尋 三島有紀子
出演:夏帆 妻夫木聡 柄本佑 間宮祥太朗 片岡礼子 酒向芳 山本郁子 浅野和之 余貴美子
配給:日活
【ストーリー】 平凡な結婚、可愛い娘、“何も問題のない生活”を過ごしていた、はずだった村主塔子(夏帆)。10年ぶりに昔の恋人・鞍田秋彦(妻夫木聡)に再会をする。「君は、変わってないな…」鞍田は、塔子の気づかなかった心の隙間に悪魔のように入り込んでくる。そして運命は予想もしない方向へ走り出す…。
©2020『Red』製作委員会