窪田正孝を主演に迎え、三池崇史監督が初のラブストーリーに挑んだ映画『初恋』が、2020年2月28日より公開される。このほど、2月2日に新宿バルト9にてジャパンプレミアイベントが行われ、窪田正孝、内野聖陽、大森南朋、染谷将太、小西桜子、ベッキー、村上淳、三池崇史監督が登壇した。
主人公を演じた窪田は「たくさんの映画祭に行って、やっと本国日本に帰ってきました。すごく感慨深いですし、やっと皆さんにお届けできる日が来たと感動しています」とコメント。途中、マイクの音声が途切れるアクシデントがあったが、生声で「今日はよろしくお願いいたします!」と大声で客席に挨拶した。
小西とともにカンヌを体験したという窪田は「僕は一泊三日で。昼に着いて、取材取材で。夜にちょっとご飯食べて、次の日は2時か3時に起きて、そのまま日本の湾岸スタジオに強制送還された」ことを告白。そのおかげで舞台挨拶には出席できなかったそうで「居たかったです…」と悔やんでいた。
三池監督は、新宿でのジャパンプレミアについて「新宿で初めて上映されるのも何かの運命かなと。映画では危険な街ですが、今の歌舞伎町はクリーンな街なので、安心して新宿を歩いてください」と笑顔で語った。
タイトルにちなみ、2020年に初挑戦したいことを聞かれた窪田は「登山」と返答。「ずっと富士山に登りたいと言っていたんですが、なかなか登れなかった。今年こそは自分の奥さんと一緒に行きたい」と、妻・水川あさみとのラブラブぶりを見せつけていた。
『初恋』
2020年2月28日(金)全国公開
監督:三池崇史
出演:窪田正孝 大森南朋 染谷将太 小西桜子 ベッキー 三浦貴大 藤岡麻美 顏正國(YEN CHENG-KUO) 段鈞豪(TUAN CHUN-HAO) 矢島舞美 出合正幸 村上淳 滝藤賢一 ベンガル 塩見三省 内野聖陽
配給:東映
【ストーリー】 舞台は、さまざまな事情を抱えた人間たちが流れ込む欲望の街・新宿歌舞伎町。天涯孤独ながら希有な才能を持つプロボクサーの葛城レオ(窪田正孝)が、負けるはずのない相手との試合でKO負けを喫し、試合後の診察で余命いくばくも無い病に侵されていることを知る。自暴自棄になったレオが、気もそぞろに繁華街を歩いていると、男に追われる少女に出くわす。ただ事ではない様子を察したレオは条件反射的に男をKO。気を失った男のポケットにあった、警察手帳をとっさに懐へとしまうと、少女の後を追った。少女はモニカ(小西桜子)と名乗り、親の虐待から逃れるように街へ流れついて、ヤクザに囚われていたことを明かす。KOされた男は悪徳刑事・大伴(大森南朋)でヤクザの策士・加瀬(染谷将太)と裏で手を組み、ヤクザの資金源となる“ブツ”を横取りしようと画策、モニカを見張っていたのだ。ヤクザと大伴から追われる身となったレオだが、モニカと自らの境遇が重なる部分もあり、どうせ短い命ならと半ばやけくそで彼女を救おうと決意する。一方で、モニカと共に資金源となる“ブツ”が消えさらにヤクザの一員・ヤス(三浦貴大)が殺されたことを彼女のジュリ(ベッキー)から知らされる組員一同は、組長代行(塩見三省)のもとで今にも一触即発の様相を呈していた。一連の事件をチャイニーズマフィアの仕業だと踏んだ組随一の武闘派・権藤(内野聖陽)が組の核弾頭・市川(村上淳)と共に復讐を決意し、ジュリも後を追った。ヤクザとチャイニーズマフィアに悪徳刑事。ならず者たちの争いに巻き込まれた孤独なレオとモニカが行きつく先に待ち受けるものとは…。欲望渦巻く繁華街で出会った孤独な二人が過ごした、人生で最も濃密な一夜の結末や如何に。
(C)2020「初恋」製作委員会