綾野剛「つかみどころのない印象ですけど、すごくチャーミング」、松田龍平の“フルーツ話”に会場大爆笑!

2017年文學界新人賞に輝き、同年第157回芥川賞を受賞した沼田真佑の傑作小説を、綾野剛主演、松田龍平共演で、大友啓史監督が映画化する『影裏』が、2020年2月14日より公開される。このほど、1月30日に新宿バルト9にて完成披露試写会が行われ、綾野剛、松田龍平、大友啓史監督が登壇した。

本作のオファーを受けたときの気持ちを聞かれた綾野は、「大変な作品を映画化するということで、すごく光栄でした。龍平くんとも、しっかり共演するのが初めてだったので、楽しみが溢れていた」と回想。大友監督作品に出演したかったという松田は「このタイミングでご一緒できたことに意味があると思うし、実りのある豊かな撮影でした」とはにかんだような笑顔を見せた。

一ヶ月間、盛岡で撮影していたという綾野が「ずっと冷麺を食べていた」ことを明かすと、松田も同意し「一日一食は冷麺」だったとコメント。さらに松田は「ひとつ、冷麺に関して…」と前置きし、「冷麺に入っているスイカが本当に美味しい。だけど夏しか食べられない。昨日食べた冷麺にはナシが入っていたんですけど、やっぱりスイカだなと思った」と意外なこだわりを見せた。

本作のタイトルにちなみ、実際の裏側は違っていたエピソードを明かすことに。「スーパーで美味しそうなイチゴのパックを買った」という松田は、「家に帰ってお皿に盛ったら、裏側が全部小さい野イチゴみたいなものだった」ことを告白。小さなイチゴにショックを受けつつも食べたそうだが、「小さいイチゴの方が美味しかった」というミラクルなオチで会場を爆笑させた。これには綾野も苦笑いで「もう、僕はいいでしょう(笑)」と自身のエピソードを遠慮し、「龍平くんがイチゴを買っているというだけで、もう充分。一見、つかみどころのない印象ですけど、すごくチャーミングな人」と松田を分析していた。

『影裏』
2020年2月14日(金) 全国ロードショー
監督:大友啓史
原作:沼田真佑「影裏」
脚本:澤井香織
音楽:大友良英
出演:綾野剛 筒井真理子 中村倫也 平埜生成 國村隼 永島暎子 安田顕 松田龍平
配給:ソニー・ミュージックエンタテインメント

【ストーリー】 今野(綾野剛)は、転勤で移り住んだ岩手で日浅(松田龍平)に出会う。慣れない地でただ一人心を許せる存在の日浅だったが、ある日、突然姿を消してしまう。日浅を探し始めた今野は、彼の父に捜索願を出すことを頼むが、何故か断られてしまう。そして見えてきたのは、これまで自分が見てきた彼とは全く違う別の顔。ともに時を過ごしたあの男の“本当”とは?

Ⓒ2020「影裏」製作委員会