貞子に匹敵!?不気味な黒ロングヘアの青白いモンスター!『スケアリーストーリーズ 怖い本』登場シーン映像&場面写真

『シェイプ・オブ・ウォーター』が第90回アカデミー賞で作品賞はじめ計4部門を受賞し、2019年にはハリウッドの殿堂入りも果たしたギレルモ・デル・トロが、オスカー受賞後に初めて企画・製作を務め、ストーリー原案を担当した『スケアリーストーリーズ 怖い本』が、2月28日より公開される。このほど、本作に登場する青白いモンスター“ペール・レディ”の登場シーン映像と場面写真がお披露目となった。

累計700万部もの売り上げを誇りながらも、全米の子供たちにトラウマを与えたというレッテルを張られ、全米の図書館に置くことが禁じられたいわくつきの児童書シリーズ「スケアリーストーリーズ 怖い本」を基にした本作。ハロウィンの夜、幽霊屋敷に忍び込んだ高校生ステラたちは一冊の本を見つける。そこには美しい手書きの文字で書かれた物語が。しかしそれは絶対に持ち帰ってはいけない、読んではいけない危険な一冊だった。毎夜、“怖い本”が血のような文字で綴るのは、ステラたちが主人公の物語。名前を書かれた者には“一番怖いこと”が現実となって襲い掛かる。

黒いロングヘアに、もちっとした青白い肌。ちいさい目でこちらを見据え、のんびり近づいてくる、まあるい背中の洋ナシ型シルエット。すでに本編映像でちらりと見ることができるインパクト大な“ペール・レディ”は、遠目にはよちよち歩く着ぐるみマスコットのようでたいそう可愛らしい。しかし間近で見るとその印象はがらりと変わる。口角は大きく上がり微笑みをたたえているが、真っ黒な瞳の奥は暗く濁っていて一切の感情はうかがえない。脂っぽい髪はべったりと体に張り付き、血の気のない、なめし革のような皮膚が不恰好に垂れさがっており、命のぬくもりが感じられない無機質な表情とふくよかな体形はアンバランスで、何とも言えず不気味。見ているだけで不安で落ち着かない気持ちになるのに、なぜか目が離せない。

ペール・レディは、原作「スケアリーストーリーズ 怖い本」の中でガンメルが描いた挿絵に登場し、液体に近い黒鉛で描かれたためモノクロで、映像化する際にも、肌色は、必然的に、真っ白となった。そんな原画の再現に力を注いだデル・トロは、その透き通るような肌質にはこだわりが相当にあったようで、「モンスターたちの色彩も、白やオイスター・グレイ、イエロー・パーチメント(羊皮紙のような黄色)などを混ぜて青白くしたかったんだ。一部ではデジタル効果を使って質感が固体よりもより滑らかに、液体っぽく感じられるようにもした」と明かす。さらに、しっとりと湿った黒々としたロングヘアは、同じく長い黒髪に白いワンピースをまとい井戸やテレビから這い出る“日本で最も有名な怨霊”貞子ともいい勝負である。

造形を担当したのは、『シェイプ・オブ・ウォーター』でデル・トロと一緒に半魚人を創作したマイク・ヒル。「彼女の何かにとても惹かれたんだ!」と語るマイクは、本のページから実際に這い出てきたような錯覚に陥るほど、“ペール・レディ”をガンメルのイラストに忠実でありながら、実世界に現れたときには、誰もが怯えるモンスターとして見事に作り上げた。

『スケアリーストーリーズ 怖い本』
2月28日(金)より、新宿バルト9ほか全国公開
監督:アンドレ・ウーヴレダル
原作:アルビン・シュワルツ「スケアリーストーリーズ 怖い本」シリーズ
ストーリー原案・製作:ギレルモ・デル・トロ
出演:ゾーイ・コレッティ マイケル・ガーザ ガブリエル・ラッシュ オースティン・エイブラムズ ディーン・ノリス ギル・ベローズ ロレイン・トゥーサント
配給:クロックワークス

【ストーリー】 ハロウィンの夜、町外れの幽霊屋敷に忍び込んだステラたちは一冊の本を見つける。そこには噂に聞いた怖い話の数々が綴られていた。持ち帰った次の日からひとり、またひとりと仲間たちは消えていく。そして、その“怖い本”には毎夜ひとりでに新たな物語が書かれていくのだ。主人公は消えた仲間たち。彼らが“いちばん怖い”と思うものに襲われる物語がそこにあった。次の主人公は誰なのか?彼らはどこへ消えたのか?“怖い本”の呪いからはだれひとり逃げられない。

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