佐藤浩市「創る方も創る方だし、観る方も観る方な映画」、豊川悦司「贅沢な時間をありがとう」石橋蓮司『一度も撃ってません』追加キャスト&予告編

『半世界』『エルネスト』『団地』の阪本順治監督が、石橋蓮司を主演に迎えて贈る『一度も撃ってません』の公開日が4月24日に決定し、予告編、ポスタービジュアル、場面写真がお披露目となった。併せて、追加キャストとして、佐藤浩市、豊川悦司、江口洋介、妻夫木聡ら豪華俳優陣が出演することが発表された。

本作は、74歳の市川進が、ハードボイルドを極めすぎた小説執筆活動によって、妻も、友人も巻き込んで人生最大の騒動を起こしてしまうオトナのハードボイルドでハートフルなコメディ。

予告編には、ハードボイルドマニアも唸るマニアックな一面の裏に、市川進(石橋蓮司)の“一筋縄ではいかない”人間味たっぷりのおかしな生活が描かれる。

新たなキャストとして、佐藤浩市、豊川悦司、江口洋介など主演級としていまや日本映画に欠かせない次世代の俳優陣に加え、妻夫木聡、新崎人生、井上真央、柄本明、前田亜季、渋川清彦、小野武彦といった豪華でバラエティに飛んだ面々が華を添える。さらに今回、“令和”を担う世代として柄本佑や、最年少の寬一郎が実父の佐藤浩市と初共演を果たす事にも注目だ。昭和、平成、令和の世代を超えた豪華俳優陣の共演が、作品にさらなる広がりと深みをもたらす。

▼キャスト コメント

■大楠道代(市川進の妻・市川弥生役)
同世代が多い現場で、充実した撮影期間でした。石橋蓮司さんとはプライベートでもご一緒する事が多いのですが、夫婦役としては『団地』以来2回目、いつもと変わらず、とても居心地良く共演させていただきました。皆さん心から楽しんで演じていたので、作品を観る方も絶対に楽しめるものになっていると思います。

■岸部一徳(元検事・石田和行役)
今回、(石橋)蓮司さんを主役にしてそこに皆が集まり一つの作品を撮るという話からはじまりました。俳優としての現実的な部分と、夢のようなものを持っているのですが、今回はその夢が実現したような気がします。尊敬する俳優の石橋蓮司さんと、普通ならば主役の人たちが皆集まり脇になって一緒に楽しんで何かを作ろうということはなかなかないことなので、楽しみと緊張感といったものが一緒になってます。僕ら世代が中心になって一つのものが成立している。蓮司さん世代が真ん中にくるとちょっと何か景色がかわる、そんな感じはあります。

■桃井かおり(元人気ミュージカル女優・玉淀ひかる役)
私が以前監督に「石橋蓮司を主演で映画を一本撮ってね」と言ったことが、この企画の立ち上がりのキッカケの一つだったという事で、今回は、「断れないよね?」という出演交渉だったんです(笑)。初めて阪本組に参加したんですけど、撮影前は一番私が緊張していたと思います。でも、今回は蓮司さんはじめ、とても仲の良い方々との共演という事で、今までの作品で一番緊張しなかった作品になったかもしれない(笑)。私が一番最初に芝居をした時の映画(『あらかじめ失われた恋人たちよ』)で主演が蓮司さんだった事もあり、石橋蓮司という俳優の背中を見て生きてきた訳です。蓮司さんは頭が良くて、面白くて、鋭いのにかわいくて。しばらく普通の人間がつまらなく感じるくらい“世界で一番しゃれた男”だと思っています。阪本監督は、非常に合理的で、簡潔で、柔軟で、スタッフもみんなアイデアを出せる現場。もう楽しい限りでしたね。俳優陣皆さんが、無条件に阪本組に参加しているという関係性が素晴らしいです。こんなに美しい関係を築いている日本映画は見たことないです。とても贅沢な映画に参加したと感じてます。

■佐藤浩市(市川進の編集担当・児玉道夫役)
創る方も創る方だし、観る方も観る方な映画が出来ました。でも世界中の何処を探してもない、日本映画だけが持つ優しさと暖かさに包まれた映画です。

■豊川悦司(ヤクザに雇われたヒットマン・周雄役)
僕の役者人生になくてはならなかった先輩たちと後輩たちとの贅沢な時間、阪本さん、ありがとう。

■江口洋介(不動産投資詐欺師・守山秀平役)
ベテラン俳優石橋蓮司さんと阪本順治監督という強力なコンビがタッグを組んだ手作りな映画です。昭和の不器用な大人たちの本気の喜劇作品に参加でき、特別な時間になりました!是非、映画館で楽しんで下さい!!

■妻夫木聡(市川進の仲間のヒットマン・今西友也役)
約11年ぶりの阪本監督からのオファーに歓喜。石橋蓮司さんを始め、錚々たるメンバーの中に加えて頂けてとても幸せでした。どんな役にも愛情たっぷり命を吹き込んでくれる阪本監督に底知れぬ映画愛を感じました。ハードボイルドな石橋蓮司さんのたまに見せるキュートさが最高です。是非、劇場で観て頂きたいです。

■新崎人生(バー「Y」のマスター・ポパイ/南雲雄平役)
大物俳優ばかりで、まさに世界中の怪物レスラー達に囲まれたバトルロイヤルのような凄い現場でした。

■井上真央(今西の恋人・福原歌留多役)
阪本組に参加することは一つの夢でした。石橋蓮司さんを中心に、全力で楽しんでいる先輩たちの輪の中へ、ほんの少しの時間でもご一緒できたことを幸せに思います。

■柄本明(暴力団幹部・連城孝志役)
出なければいけない映画でした。

■寛一郎(児玉の後任編集者・五木要役)
古き良き時代の人間、そして映画。この作品に一年前参加できたことで今の自分があるし、今の時勢に戦って行こうと勇気をくれる作品でした。石橋蓮司最高!

■前田亜季(バーテンダー・中道亜美役)
石橋さんと岸部さん、お二人との共演シーンでは、佇まい、その背中から滲み出るものって本当にあるんだなぁ、見えるんだなぁ、と感じるとても幸せな撮影時間でした。こんな可愛らしい魅力有るにんげんになれたらな、、と。憧れる世界が映画の中にありました。私はニヤつきながら終始みていました。是非ご覧頂きたいです。

■渋川清彦(暴力団手下・西浜雄大役)
石橋蓮司さんの息子役をやらせてもらった『半世界』に続き二度目の阪本組。40半ばにさしかかった自分は、今や現場で年上になりつつある立場が増えてきましたが、今回の阪本組の現場では、自分が若輩者という立場でありがたく演らせて頂きました。石橋蓮司さんの背中をみて、生きてきた道、懐の深さを勝手に学ばさせてもらっています。

■小野武彦(自治会会長・若山得安役)
映画は石橋蓮司さん、阪本順治監督、原田芳雄さんが大好きな人たちが集まって創られたとてもとても贅沢な作品です。意外な人達が意外なところに。お楽しみ下さい!!

■柄本佑(薬の売人・植田順役)
蓮司さん主演で阪本監督が新作を撮ると聞いたんですが、「歩行者とかでもいいので、何とか出れませんかね…」なんて社長に相談したのは初めてのことです。何故って、超絶大好きな蓮司さんの主演作にワンカットも自分が出てないなんて悔し過ぎると思ったからです。しかも阪本組ですよっ。禁じ手を使い出させていただきました…しかし!出れて本当に嬉しかった!最高!

『一度も撃ってません』
4月24日(金) TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督:阪本順治
脚本:丸山昇一
出演:石橋蓮司 大楠道代 岸部一徳 桃井かおり 佐藤浩市 豊川悦司 江口洋介 妻夫木聡 新崎人生 井上真央 柄本明 寛一郎 前田亜季 渋川清彦 小野武彦 柄本佑 濱田マリ 堀部圭亮 原田麻由
配給:キノフィルムズ

【ストーリー】 市川進(石橋蓮司)、御年74歳。タバコ、トレンチコートにブラックハット…大都会のバー「Y」で旧友のヤメ検エリート・石田(岸部一徳)や元ミュージカル界の歌姫・ひかる(桃井かおり)と共に夜な夜な酒を交わし、情報交換をする。そう、彼は巷で噂の“伝説のヒットマン”だ。今日も“殺し”の依頼がやってきた…。がしかし、本当の姿は…ただハードボイルド小説を書きたい作家、ペンネームは御前零児(オマエレイジ)。ちなみに原稿は“時代遅れ”で全く売れてない。おまけに妻・弥生(大楠道代)の年金暮らし、なんとも情けない始末。担当編集者・児玉(佐藤浩市)も、市川の“伝説のヒットマン”という噂を信じればこそ長年付き合ってきたが…実は、リアリティにこだわり過ぎた市川は“理想のハードボイルド小説”を極めるために、“殺し”の依頼を受けては、その暗殺の状況を取材しているのだった。エセ投資セミナーで金を巻き上げる守山(江口洋介)の暗殺など、過去多くの事件に関わったと噂される“なんちゃって”ヒットマン市川に、ついにツケが回ってきた。本当は“一度も人を殺したことがない”市川は、敵のヒットマン(豊川悦司)に命を狙われ、妻には浮気まで疑われることに!人生最大のピンチにばたつく“ハードボイルド気取りな小説家”の顛末を、世代を超えた豪華キャスト達で描き出す、かつてないオトナの良質エンターテイメントが誕生!

©2019「一度も撃ってません」フィルムパートナーズ