末期がんの祖母のためNY育ちの孫娘が中国へ 気鋭のスタジオA24が贈る家族の物語『フェアウェル』2020年春公開!

アカデミー賞作品や話題作を多く輩出する気鋭のスタジオA24が贈る心温まる家族の物語『THE FAREWELL』(原題)が、邦題『フェアウェル』として、2020年春に公開されることが決定した。

本作は、監督のルル・ワン自身の実際の“嘘”に基づく、愉快でやさしい心温まる家族の物語。中国を離れ日本やアメリカなど海外に散った親戚一同が、末期がんを患ったおばあちゃんのために何十年ぶりかに帰郷し、顔をそろえることに。アメリカNY育ちのビリーは、大好きなおばあちゃんが残り僅かな人生を後悔なく生きてもらえるように病状を伝えるべきと主張するが、中国に住む大叔母は「がんで死ぬ人は、がんではなく、恐怖に殺される」と固辞。中国では助からない病は告げない伝統があると、他の親戚たちも賛同し、ビリーと意見が分かれてしまうのだが…。

祖母を愛してやまないNY在住の孫娘ビリーを、『オーシャンズ8』、『クレイジー・リッチ!』のオークワフィナが圧倒的演技力で表現。ビリーの父ハイヤン・ワンには、『ラッシュアワー』シリーズなどに出演し、ディズニー映画『ムーラン』(2020年4月17日公開)が控えるツィ・マー。母親のルー・チアンを、数々の映画、TVシリーズに出演しているダイアナ・リンが演じる。監督は「バラエティ」誌の“2019年に注目すべき監督10人”に選ばれた注目の女性監督ルル・ワンが務める。

本作は2019年サンダンス映画祭でプレミア上映が行われたのち、Netflix、フォックス・サーチライト・ピクチャーズ、アマゾン・スタジオなど多くの企業が配給に名乗りをあげるが、ルル・ワン監督曰く「家が数軒買えるオファーをもらったけど、劇場でお客さんと語り合う体験をしたかった」と、『ムーンライト』や『レディ・バード』などを輩出した気鋭のスタジオA24に最終的に決定した。全米4館で限定公開されると驚異的な大ヒットを飛ばし、公開3週目には135館で公開され全米10位にランクイン、最終的に全米891館まで上映館が拡大された。

アカデミー賞前哨戦のひとつであるインディペンデント・スピリット賞では、作品賞・助演女優賞・ボニー賞の3部門にノミネート。さらに、ゴッサム・インディペンデント映画賞で主演女優賞を見事受賞、作品賞・脚本賞にもノミネートされ、注目が集まっている。

『フェアウェル』
2020年春 全国公開
監督・脚本:ルル・ワン
出演:オークワフィナ ツィ・マー ダイアナ・リン チャオ・シュウチェン
配給:ショウゲート

【ストーリー】 NYで暮らすビリー(オークワフィナ)ら家族は、中国に暮らす祖母が末期がんで数週間の命だと知らされる。祖母に会うため、散り散りになった親戚が集まるが、祖母には病気のことを伝えず静かに最期を迎えることに。そんな中、祖母に病気を悟られないように従兄弟の結婚式を催すのだが…。

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