永瀬正敏=“郵便屋”、窪田正孝=“ペンギン”、小西桜子=“月夜の星”による奇妙な三角関係『ファンシー』メイン&キャラクター写真

連合赤軍事件を題材にした「レッド」で第14回文化庁メディア芸術祭優秀賞を受賞した山本直樹の短編漫画を、主演に永瀬正敏、共演に窪田正孝、小西桜子を迎えて実写映画化する『ファンシー』が、2020年2月7日より公開される。このほど、本作のメイン写真とキャラクター写真がお披露目となった。

本作は、彫師の郵便配達員と恋多き詩人が、詩人のファンの初心な女性を巡って奇妙な三角関係が巻き起こる愛と暴力の物語。

河瀬直美監督と組んだ『あん』『光』『Vision ビジョン』、ジム・ジャームッシュ監督との久々のコンビ作『パターソン』における名演も記憶に新しい永瀬正敏が演じるのは、ミステリアスな元彫師の郵便屋・鷹巣明。虚無的にして粗暴でありながら、なぜか懐の深い人間味をも感じさせる役柄だ。

また、鷹巣と摩訶不思議な友情劇を繰り広げる、山本直樹の原作漫画でペンギンそのものとして描かれる詩人の奇想天外なキャラクターを、映画やドラマに引っ張りだこの実力派、窪田正孝が唯一無二の存在感で体現。

そして、三池崇監督、窪田正孝主演のラブ・ストーリー『初恋』のヒロイン役にも抜擢された新人女優・小西桜子が、対照的な二人の男性の間で少女から女へと艶めかしく変貌を遂げる月夜の星に扮する。

このほか、鷹巣が務める郵便局の所長に田口トモロヲ、鷹巣の父親役に宇崎竜童、鷹巣に入れ墨を彫ってもらう殺し屋役に深水元基、鷹巣の元後輩でヤクザの組員に長谷川朝晴、ヤクザの若頭役に坂田聡、鷹巣が働く郵便局の同僚役に吉岡睦雄、鷹巣の旧友役に榊?英雄、鷹巣の元妻役に佐藤江梨子といった個性豊かなベテラン、中堅俳優たちが脇を固め、泥船のごとき人生を生きる人間たちのおかしみと哀感に満ちた群像ドラマを彩る。

『ファンシー』
2020年2月7日(金)より、テアトル新宿ほか全国順次公開
監督:廣田正興
原作:山本直樹「ファンシー」
出演:永瀬正敏 窪田正孝 小西桜子 深水元基 長谷川朝晴 坂田聡 今奈良孝行 飯島大介 吉岡睦雄 澤真希 阿部英貴 ガンビーノ小林 つぼみ 尚玄 川口貴弘 榊?英雄 佐藤江梨子 外波山文明 宇崎竜童 田口トモロヲ
配給:日本出版販売

【ストーリー】 とある地方の寂れた温泉街。時が止まったように昭和の面影を色濃く残すこの町で彫師稼業を営む鷹巣明(永瀬正敏)は、昼間は郵便配達員として働き、町外れの白い家に住む若き詩人にファンレターを届けている。一日中サングラスをかけている謎めいた鷹巣と、ペンギン(窪田正孝)と呼ばれる浮世離れしたポエム作家はなぜかウマが合い、毎日たわいない雑談を交わしていた。そんなある日、ペンギンのもとに彼の熱狂的なファンである月夜の星(小西桜子)という女子が「妻になりたい」と押しかけてくる。折しも地元の町では、ヤクザの抗争など血生臭い出来事が続発。やがてニヒルで粗暴な鷹巣、ロマンティストで性的不能のペンギン、少女のように夢見がちな月夜の星が陥った奇妙な三角関係は、激しく危うげに捻れていくのだった…。

©2019「ファンシー」製作委員会