ケン・ローチが描く疲弊していく家族の美しく力強い絆『家族を想うとき』90秒予告編&新場面写真

第69回カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞作『わたしは、ダニエル・ブレイク』を手掛けた、イギリスを代表する名匠ケン・ローチ監督の最新作『家族を想うとき』が12月13日より公開される。このほど、90秒予告編と新場面写真がお披露目となった。

90秒予告編では、父リッキー(クリス・ヒッチェンズ)が「何もかもうまくいかない」「家族がガタガタだ」と不満を漏らし、思いを募らせた妻のアビー(デビー・ハニーウッド)と息子のセブ(リス・ストーン)が「昔の父さんに戻って」と涙ながらに訴える。しかし後半では、「言っとくけど私の家族をナメないで」というアビーの力強い言葉とともに、リッキーと一緒に配達を手伝う娘のライザ(ケイティ・プロクター)の姿、リッキーと子どもたちが配送車の中で満面の笑顔で過ごす幸せな様子が描かれ、大好きな父と一緒に過ごせたことを喜ぶライザの「今日はありがとう」という言葉で締めくくられる。

新場面写真は、両親の遅い帰りを待ちながらパソコンを見るライザとセブ、威圧的な態度で部下に指示をする上司のマロニー、リッキーの配達を手伝うライザ、配送倉庫のスタッフとともに並ぶリッキー、不満気な表情で訴えるセブ、そして家族4人が揃ったカットを収める。

『家族を想うとき』
12月13日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督:ケン・ローチ
脚本:ポール・ラヴァティ
出演:クリス・ヒッチェンズ デビー・ハニーウッド リス・ストーン ケイティ・プロクター
配給:ロングライド

【ストーリー】 イギリス、ニューカッスルに住むある家族。父のリッキー(クリス・ヒッチェンズ)はマイホーム購入の夢をかなえるために、フランチャイズの宅配ドライバーとして独立。母のアビー(デビー・ハニーウッド)はパートタイムの介護福祉士として、時間外まで1日中働いている。家族を幸せにするはずの仕事が、家族との時間を奪っていき、高校生のセブ(リス・ストーン)と小学生の娘のライザ(ケイティ・プロクター)は寂しい想いを募らせていく。そんななか、リッキーがある事件に巻き込まれてしまう…。

© Sixteen SWMY Limited, Why Not Productions, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2019 photo: Joss Barratt, Sixteen Films 2019