ケン・ローチ監督最新作 過酷な労働が家族との時間を奪っていく『家族を想うとき』予告編&ポスタービジュアル

第69回カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞作『わたしは、ダニエル・ブレイク』を手掛けた、イギリスを代表する名匠ケン・ローチ監督の最新作『Sorry We Missed You』(原題)が、邦題『家族を想うとき』に決定し、12月13日より公開される。このほど、海外版予告編と日本版ポスタービジュアルがお披露目となった。

時代の波に翻弄される“現代の家族の姿”を描き、第72回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された本作。舞台はイギリス北東部のニューカッスル。父リッキーはマイホーム購入を夢みて、大手配送業者のフランチャイズの下請けドライバーとして働き出す。母アビーはホームヘルパーとして朝から晩まで働く毎日。家族で過ごす時間が減っていく中で、息子セブと娘ジェーンは寂しさを募らせていく。そんななか、リッキーがある事件に巻き込まれてしまう。

9月17日のNHK「クローズアップ現代+」では、ケン・ローチ監督と是枝裕和監督の対談の様子を収めた「是枝裕和×ケン・ローチ “家族”と“社会”を語る」を放送予定。ロンドンで行われた対談では、自らケン・ローチ監督を師だと仰いでいる是枝監督の思い、お互いのキャストへの演出のこだわりや、両監督が「映画が不寛容な社会にできること」をテーマに熱く語る。

『家族を想うとき』
12月13日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督:ケン・ローチ
脚本:ポール・ラヴァティ
出演:クリス・ヒッチェンズ デビー・ハニーウッド リス・ストーン ケイティ・プロクター
配給:ロングライド

【ストーリー】 イギリス、ニューカッスルに住むある家族。父のリッキー(クリス・ヒッチェンズ)はマイホーム購入の夢をかなえるために、フランチャイズの宅配ドライバーとして独立。母のアビー(デビー・ハニーウッド)はパートタイムの介護福祉士として、時間外まで1日中働いている。家族を幸せにするはずの仕事が、家族との時間を奪っていき、高校生のセブ(リス・ストーン)と小学生の娘のライザ・ジェーン(ケイティ・プロクター)は寂しい想いを募らせてゆく。そんななか、リッキーがある事件に巻き込まれてしまう…。

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