ケン・ローチ監督最新作 疲弊していく家族の美しく力強い絆『家族を想うとき』30秒予告編&新場面写真

第69回カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞作『わたしは、ダニエル・ブレイク』を手掛けた、イギリスを代表する名匠ケン・ローチ監督の最新作『家族を想うとき』が12月13日より公開される。このほど、30秒予告編と新場面写真がお披露目となった。

予告編は、本部の上司に「勝つのも負けるのもすべて自分次第。できるか?」と確認され、不安な表情の父リッキーを映し出し、フランチャイズのドライバーという仕事の厳しい現実を感じさせる。想像以上に過酷な働き方に疲弊していくリッキーと、マイホーム購入を夢見て介護福祉士として共に必死に働くアビー。忙しい両親とのすれ違い生活に寂しい想いを募らせた息子セブは暴言を吐くなど、問題行動を起こすようになってしまう。後半では、セブのために急遽仕事を休んだリッキーに対し追い討ちをかけてくる上司と、家族を守ろうと必死に声を荒げるアビーの姿が描き出される一方、配送車の中で楽しそうに踊る家族の姿や、配送を手伝った娘ライザが父との幸せな時間に感謝するシーンが、美しく力強い家族の絆を感じさせ、観る者の心に迫る映像となっている。

新場面写真は、リッキーが職場の駐車場に並ぶトラックの前で険しい表情を浮かべている姿、アビーが訪問先の家で介護をしている場面、配送の合間にトラックの荷台でリッキーと娘のライザが満面の笑顔で楽しげに談笑する様子、一家団欒の食卓で幸せそうな家族の姿が切り取られた。

『家族を想うとき』
12月13日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督:ケン・ローチ
脚本:ポール・ラヴァティ
出演:クリス・ヒッチェンズ デビー・ハニーウッド リス・ストーン ケイティ・プロクター
配給:ロングライド

【ストーリー】 イギリス、ニューカッスルに住むある家族。父のリッキー(クリス・ヒッチェンズ)はマイホーム購入の夢をかなえるために、フランチャイズの宅配ドライバーとして独立。母のアビー(デビー・ハニーウッド)はパートタイムの介護福祉士として、時間外まで1日中働いている。家族を幸せにするはずの仕事が、家族との時間を奪っていき、高校生のセブ(リス・ストーン)と小学生の娘のライザ・ジェーン(ケイティ・プロクター)は寂しい想いを募らせてゆく。そんななか、リッキーがある事件に巻き込まれてしまう…。

© Sixteen SWMY Limited, Why Not Productions, Les Films du Fleuve, British Broadcasting Corporation, France 2 Cinéma and The British Film Institute 2019 photo: Joss Barratt, Sixteen Films 2019