市原隼人「食がおいしく喉を通るように5キロ以上落とした」給食マニアの教師役に挑戦!

市原隼人が自身初の「食ものコメディ」に挑み、主演を務めるオリジナルドラマ「おいしい給食」が、10月より放送される。このほど、放送開始に先駆け、10月9日に世田谷ものづくり学校にて記者会見が行われ、キャストの市原隼人、武田玲奈、佐藤大志、豊嶋花、辻本達規(BOYS AND MEN)、酒向芳、綾部真弥監督が登壇した。

本作は、給食マニアの教師と給食マニアの生徒による、どちらが給食を“おいしく食べるか”という闘いを描く学園グルメコメディ。連続ドラマの教師役は初となる市原は、主人公である教師・甘利田先生を「一般的な枠にはまるような教師ではない」と言い、さらに、「見せてはならない姿を見せてしまう、矛盾だらけの先生」とコメント。続けて、「給食のために学校に通っているといっても過言ではない。ぶっ飛んでる!(笑)」と自身が演じた熱いキャラクターについて説明した。

また、本作は「ある意味、孤独な男のロマン」であり、「給食を愛し、給食しか楽しみがない。だからこそ、給食を通して生徒と深くわかり合えたり、自分を知れたり、その姿が滑稽ではあるんですけど、本人は真剣に目の前のものと向き合っている」姿が描かれていると語った。さらに、撮影では実際に給食を食べるため、役作りとして「食がおいしく喉を通るように5キロ以上落として、給食の前は食事を控えて挑みました」と明かした。

教師役に初挑戦する武田は、甘利田のクラスの副担任・御園先生を演じ、「今まで高校生役が多かった」ため、「教師に見えるだろうかという不安があった」とのこと。市原との共演は「いつ考えたんだろう?ということをするので、本当におもしろくて(笑)。笑いが堪えきれないところもいくつかありました」と楽しい撮影だったと語った。

後半は、“一番好きな給食のメニュー”をキャスト陣と監督がフリップで発表し、会見は大盛り上がり。市原は「きな粉パン。理由がなく好きなんです。迷いなく書きました」とコメント。「コッペパン」と答えた武田は、「ここからハマっちゃって、撮影が終わった後も、お家でも買って食べました(笑)」と本作で給食のおいしさに魅了されたと明かした。

辻本からは「ABCスープ」が挙がり、「ミネストローネにアルファベットのパスタみたいな練り物が入っている」メニューであると説明。「食べて、口の中で舌だけで何のアルファベットか当て合う!」と言う辻本は、このメニューを登壇者の中で唯一知っていた佐藤に「大志くんもやってたよね?」と問いかけたが、「いや、やらないです(笑)」と否定され、「さっきまでわかり合っていたのに!」とうなだれた。

最後に、本作の映画化が決定し、劇場版『おいしい給食』が2020年春に公開されることが発表された。市原は「基本は、給食を愛する教師と給食をいかにおいしく食べるかという生徒の戦いなんですけれども、もう戦いの中で号泣してますから!(笑)。より深く世界観に入れる作品になっています」と劇場版も強くアピールしていた。

「おいしい給食」
10月よりテレビ神奈川、TOKYO MX、BS12 トゥエルビほかにて順次放送開始(全10話)
監督・脚本:綾部真弥 田口桂
脚本:永森裕二 綾部真弥 田口桂
主題歌:松本大輝「君の花」
出演:市原隼人 武田玲奈 佐藤大志 豊嶋花 辻本達規 いとうまい子 酒向芳

【第1話ストーリー】 1984年夏。常節中学校の校門に立つ数人の教師と当番の生徒。登校する生徒たちに挨拶している。その中に立つ教師、甘利田幸男(市原隼人)。甘利田には秘密があった。それは、給食に愛がある故にそれを愛せない奴を許せない「給食絶対主義者」であること。給食のために学校に来ているといっても過言ではない、給食マニア教師・甘利田は、ただ心の奥底で給食を愛するだけ。教師が生徒以上に給食を楽しみにしているなどと知れたら、威厳が失墜するからだ。だが、そんな彼の前にある一人の生徒が挑戦状を叩きつけることになる。彼の名前は神野ゴウ(佐藤大志)。給食に愛がある故に変革を求める13歳だ。どちらが給食を「おいしく食べるか」。給食マニアの教師と生徒の、静かな「闘い」がはじまろうとしていた。一方、御園ひとみ(武田玲奈)が、3ヶ月の臨時雇いで、常盤中学校に赴任してくる。彼女は甘利田が担任を務める1年1組の副担任を受け持つことになるが、赴任早々に給食費が無くなる事件が起こる…。

劇場版『おいしい給食』
2020年初春、全国ロードショー
配給:AMGエンタテインメント イオンエンターテイメント

©2019「おいしい給食」製作委員会