市川実和子「土の匂いまでしてきそう」自然派ワインにまつわるドキュメンタリー「映画で旅する自然派ワイン」11月に2作公開!

「映画で旅する自然派ワイン」と題し、自然派ワインにまつわるドキュメンタリー『ジョージア、ワインが生まれたところ』、『ワイン・コーリング』が、11月1日より2作品同時公開されることが決定した。併せて、予告編がお披露目となり、著名人より本作を絶賛するコメントが寄せられた。

本企画では、オーガニック大国フランスと、ワイン発祥の地・ジョージアから、有機栽培のブドウで、添加物を極力使用せずにワインを造る生産者たちの真摯な取り組みと、自然と共にいきるライフスタイルを追った2本の映画を上映。『ジョージア、ワインが生まれたところ』では、「究極の自然派」と呼ばれる、世界無形文化遺産に登録されたクヴェヴリ製法を守ってきた人々を、『ワイン・コーリング』では、フランス自然派ワインの生産者たちの愛すべきライフスタイルを追っていく。

▼著名人 絶賛コメント

■市川実和子(モデル、女優)
本当に不思議なことに、街中にいると自然であることがいちばん遠く感じる瞬間がある。上澄みだけを啜るみたいにしか、自然派のワインに触れたことしかなかったけど、この2本の映画は、土の匂いまでしてきそうなほど、彼らの世界に連れて行ってくれた。「知る」ことは素晴らしいと、改めて思わせてくれた作品。

■小倉ヒラク(発酵デザイナー)
とんでもない映画だ!ジョージアの人々にとって、ワインを醸すことは生きることであり、ワインを飲むことは人生を愛すること。これは地中に埋めた甕のなかで醸された、民族の記憶なのだ。(『ジョージア、ワインが生まれたところ』)

自然の力を信じること、 自分の美意識を信じること。ナチュラルワインの革命は、権威からの解放。他人ではなく自分自身の感覚を信じる人々のムーブメントだ。ワインに乾杯、自然に乾杯、そして自由に乾杯!(『ワイン・コーリング』)

■野村友里(料理人・eatrip主宰)
日頃、個人的にもお店でも、自然派ワインを愛好する私にとって、今までどれだけ飲みほし、語り、美味しい時間を共にしたか。振り返ると恐ろしい量ですが、この映画を見終わり、より一層自然派ワインの作り手の情熱と愛情、生き方、全てが注ぎ込まれできたワインの素晴らしさとロマンに満たされました。人生にとって大事な事は?自問自答しながらも、困難も含めた豊かさに、感謝を込めて乾杯。

■杉窪章匡(「365日」オーナーシェフ)
なんてカッコいい生き方なんだ。こんな映画、生き方を見せられたら僕もワインを作りたくなってしまう。今までのやり方でいいのか、疑うことを恐れない。土と空とワインと仲間たちと共に、人生のピクニックに向かう。(『ワイン・コーリング』)

誰しもが本当に大切なものの存在に実は気づいているのだ。クヴェヴリは歴史であり、神聖なもの、そして生きるということは何かを生み出し、育むことだと歴史と文化が教えてくれる。(『ジョージア、ワインが生まれたところ』)

■兼子享康(元nomaソムリエ)
本当に人を感動させるワインとは、生産者が畑で汗だくになって働き、手をかけ、魂を込めて造った、個性豊かな「その土地の味がする」ワインだと思います。この2作品は、そんなワインを造っている生産者たちの話です。僕もこのふたつの映画を見て、ワインが飲みたくなりました。一度自然派ワインを飲むと、もう戻れませんよ。

■紺野真(オルガン・ウグイス店主)
この2本の映画はワイン造りについて記録されたものだ。でも同時に、この2作品は「人生をどのように生きるか」についてのドキュメンタリーでもある。本当に自分の魂が求めるものとは何なのか。幸せとは一体何なのか?そんなことを考えさせられる。それはナチュラルワインというものが本質的で、国や人種に関係なく、世界中で共通して訴えかけてくる本能的な何かを持っているからだろう。

■齊藤輝彦(アヒルストア店主)
独自の文化である、甕(かめ)をつかった伝統的なワイン製法への回帰の物語(『ジョージア、ワインが生まれたところ』)と、南仏のナチュラルワインの生産者たちが陽気に語る、未来のワインの物語(『ワイン・コーリング』)。似て非なる2本の映画。でも辿り着く結論は不思議と同じ。是非感じてみてください。

『ジョージア、ワインが生まれたところ』
11月1日(金)より、シネスイッチ銀座、アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督・撮影・編集:エミリー・レイルズバック
出演:ジェレミー・クイン
配給:アップリンク

【作品概要】 紀元前6000年に遡る世界最古のワイン醸造の起源を持つジョージア。2013年にユネスコ世界無形文化遺産に登録されたクヴェヴリ製法は、素焼きの甕(かめ)を土の中に埋め、ジョージア固有のブドウ品種と野生酵母により発酵・熟成するワインの醸造法であり、その新しい味わいに今、世界から注目が集まっている。かつてはどの家庭でも作られていたこの伝統製法のワインは、ソ連の占領とソ連式大量生産による品種削減や禁酒法などの影響により、現在は極めて少量しか作られていない。本作は、逆境に立ち向かいながら「究極の自然派」と呼ばれるクヴェヴリ製法を守ってきた人々のドキュメンタリーである。
© Emily Railsback c/o Music

『ワイン・コーリング』
11月1日(金)より、シネスイッチ銀座、アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
監督:ブリュノ・ソヴァール
出演:ジャン・フランソワ・ニック
配給:クロックワークス

【作品概要】 南フランス、ルーション地方。フランス自然派ワインのパイオニアともいわれるジャン・フランソワ・ニックの元には、同じくワイン造りに取り組む者たちが集まってくる。彼らは常に情報交換をし収穫に人手が足りなければ助け合い、ワイン造りを行っている。早朝から汗を流して働き、家族とともに食事をとり、夜は仲間たちと楽しくワインを飲む。自然と向き合うことは苦難の連続だが、「必要以上にお金を稼ぐ必要はない」「納得できるワインを届けたい」と、そんな苦労をものともせず、ナチュラルに大いにワイン造りと人生を楽しんで生きている。生産性を追い求めることなく、どんなに手間がかかろうとも、体と地球に優しいワインを作り続ける彼らの姿は、人生で本当に大切なものは何かを私たちに教えてくれる。
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