2011年3月11日に発生した東日本大震災による福島第一原発事故で、最前線で戦い続けた者たちを描く、佐藤浩市主演、渡辺謙共演の映画『Fukushima 50』(読み:フクシマ フィフティ)が、2020年3月に公開される。このほど、斎藤工や吉岡里帆など総勢37名の追加キャストが発表され、併せて、特報映像とポスタービジュアルがお披露目となった。
新たなキャストとして、吉田(渡辺謙)らがいる緊急時対策室(通称:緊対)で、大津波により失われた原子炉建屋の電源復旧のために尽力する発電班長・野尻庄一役を緒形直人。伊崎(佐藤浩市)が指揮を執る中央制御室(通称:中操)に駆けつけ、現場最年長ながら危険な任務に就く管理グループ当直長・大森久夫役を火野正平。休日であったが、地震発生直後にイチエフに駆けつける第2班当直長・平山茂役を平田満。地震発生後、外の見回りをしている最中に迫りくる大津波を目の当たりにする第2班当直副長・井川和夫役を萩原聖人。伊崎の一人娘で、富岡町の避難所で連絡が途絶えた父の身を案ずる伊崎遥香役を吉岡里帆。遥香の恋人で、会津若松で遥香の無事を祈る滝沢大役を斎藤工。遥香とともに避難所に身を寄せ、伊崎を心配しながらも、周りの人を励まして気丈にふるまう、伊崎の妻・伊崎智子役を富田靖子。そして、地震発生直後から官邸内の危機管理センターで陣頭指揮を執っていたが、突如自らイチエフへ向かう、内閣総理大臣役を佐野史郎が務める。
そのほか、堀部圭亮、小倉久寛、石井正則、和田正人、三浦誠己、須田邦裕、金井勇太、増田修一朗、堀井新太、邱太郎、池田努、田口トモロヲ、皆川猿時、小野了、天野義久、金山一彦、金田明夫、阿南健治、伊藤正之、小市慢太郎、矢島健一、段田安則、篠井英介、前川泰之、津嘉山正種、中村ゆり、ダンカン、泉谷しげる、ダニエル・カールと豪華俳優陣が集結した。
特報映像からは、60秒という短い尺ながらも、圧倒的なスケールと、福島原発に残り、戦い続けた50人の熱き思いが存分に見て取れる。2011年3月11日、2時46分。福島原子力発電所1・2号機サービス建屋2階の中央制御室に激震が走る。これまでに体験したことのない大きな揺れに、伊崎は大きく揺れる机にしがみつきながら作業員に大声で指示を出す。一方、緊急時対策室にいる吉田は、中操につながった電話を片手に絶句…。いったい、吉田はその電話で何を聞いたのか?そして、高さ10mを超える想定外の大津波がついにイチエフを飲み込み、1号機の水素爆発が起きてしまう。吉田は「東日本は壊滅…」と最悪の事態を想定する。それでも伊崎は「最後に何とかしなきゃいけないのは、現場にいる俺たちだ!」と部下を鼓舞。総理(佐野史郎)が「世界初か」と漏らす、最悪の事態を回避する唯一の手段とは何なのか?福島原発の中に残り、戦い続けた50人の決死の覚悟は、観る者の想像には到底、及びもつかないほどの極限だったに違いない。
ポスタービジュアルに写る、空を一点に見つめる佐藤、渡辺、吉岡秀隆、安田成美のまなざしからは、「自分たちが、最後の砦」という言葉を語らずとも感じさせる力強さがうかがえる。
『Fukushima 50』
2020年3月 全国公開
監督:若松節朗
原作:門田隆将「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫刊)
脚本:前川洋一
音楽:岩代太郎
出演:佐藤浩市 渡辺謙 吉岡秀隆 緒形直人 火野正平 平田満 萩原聖人 吉岡里帆 斎藤工 富田靖子 佐野史郎 安田成美 堀部圭亮 小倉久寛 石井正則 和田正人 三浦誠己 須田邦裕 金井勇太 増田修一朗 堀井新太 邱太郎 池田努 田口トモロヲ 皆川猿時 小野了 天野義久 金山一彦 金田明夫 阿南健治 伊藤正之 小市慢太郎 矢島健一 段田安則 篠井英介 前川泰之 津嘉山正種 中村ゆり ダンカン 泉谷しげる ダニエル・カール
配給:松竹 KADOKAWA
© 2020『Fukushima 50』製作委員会