累計発行部数300万部を記録した押見修造の人気コミックを、メインキャストに伊藤健太郎、玉城ティナ、秋田汐梨、飯豊まりえを迎えて実写映画化する『惡の華』が、9月27日より公開される。このほど、9月7日にさいたまスーパーアリーナで開催された「マイナビ presents 第29回 東京ガールズコレクション 2019 AUTUMN/WINTER」(以下TGC 2019 A/W)に伊藤健太郎と玉城ティナがランウェイに登場し、トークを披露した。
並々ならぬ熱気が会場に漂う中、ランウェイに登場した伊藤と玉城。人気急上昇中の二人の登場に、会場は揺れんばかりの大歓声が沸き起こった。満員の観客へ笑顔で手を振った玉城。伊藤は手を銃に見立ててお客さんを狙い撃つ仕草を見せるなど、お茶目な一面を披露した。
ランウェイ後、再度舞台に現れ、トークパートが開始。「主人公春日が体操着を盗んだことがきっかけで、その変態性を開花させていく青春物語です」と伊藤があらすじを話すと、玉城は「意外と昔の自分と重なるような部分もある映画なので、皆さんに観ていただきたいです」と、本作が誰もが共感できる普遍的な青春映画だと語した。
撮影時の思い出について質問された伊藤が「(撮影当時は)11、12月ぐらいの時期だったので、とても寒かったですね。僕は、ほぼ裸になったりしてとにかく寒かった」と言うと、玉城も「そう。夏設定だったので、二人ともほぼ裸で…(笑)寒かったですねー」と、映画からは想像もできない過酷な当時を振り返った二人。MCのトレンディエンジェルから「え!?これは青春映画なんですか!?」とツッコミが入ると、伊藤と玉城は「めちゃくちゃ青春映画です!(笑)」と笑いながら答えていた。
続けて、玉城は「この映画で、(春日と仲村は)主従関係を結ぶんですけど、(伊藤を)ビンタしたり、馬乗りになったり、そういう経験ができてもの凄く気持ちよかったです(笑)。クソムシがっていうセリフ以外にも、ものすごいセリフをたくさん言うので観たことない私たちが観られると思います!」と撮影時の気持ちを交えて本作の見所を語った。映画の中で玉城に罵倒されることに対して伊藤は「普段言われないようなことを言われて、気持ちよかったです。最初は抵抗がありましたけど、(撮影期間が)1ヶ月あったので、だんだんと慣れてきましたね(笑)」と話し、会場の笑いを誘った。
二人の話にMCのトレンディエンジェルも「映画と自分が通ずるってこと否定できないですね、変態性が目覚めてしまうというというところ惹かれます。映画館行きます!」とすっかり作品の魅力にハマってしまった。ダークな青春映画で屈折した中学生を演じた二人が、映画とは180度異なる姿できらびやかなステージに現れて観客を魅了し、イベントは大盛況のなか終了した。
『惡の華』
9月27日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
監督:井口昇
原作:押見修造「惡の華」(講談社「別冊少年マガジン」所載)
脚本:岡田麿里
主題歌:リーガルリリー「ハナヒカリ」(Office Augusta / Bandwagon)
出演:伊藤健太郎 玉城ティナ 秋田汐梨 飯豊まりえ 北川美穂 佐久本宝 田中偉登 松本若菜 黒沢あすか 高橋和也 佐々木すみ江 坂井真紀 鶴見辰吾
配給:ファントム・フィルム
【ストーリ―】 山々に囲まれた閉塞感に満ちた地方都市。中学2年の春日高男(伊藤健太郎)は、ボードレールの詩集「惡の華」を心の拠り所に、息苦しい毎日をなんとかやり過ごしていた。ある放課後、春日は教室で憧れのクラスメイト・佐伯奈々子(秋田汐梨)の体操着を見つける。衝動のままに春日は体操着を掴み、その場から逃げ出してしまう。その一部始終を目撃したクラスの問題児・仲村佐和(玉城ティナ)は、そのことを秘密にする代わりに、春日にある“契約”を持ちかける。こうして仲村と春日の悪夢のような主従関係が始まった…。仲村に支配された春日は、仲村からの変態的な要求に翻弄されるうちに、アイデンティティが崩壊し、絶望を知る。そして、「惡の華」への憧れと同じような魅力を仲村にも感じ始めた頃、二人は夏祭りの夜に大事件を起こしてしまう…。
©押見修造/講談社 ©2019 映画『惡の華』製作委員会