『最強のふたり』フランソワ・クリュゼ主演 × フランスの巨匠ジャン・ベッケル監督『再会の夏』12月公開!

『最強のふたり』のフランソワ・クリュゼと、『画家と庭師とカンパーニュ』の名匠ジャン・ベッケル監督がタッグを組んで描く、フランス版“忠犬”物語『Le Collier Rouge』(原題/英題:The Red Collar)が、邦題『再会の夏』として、12月13日より公開されることが決定した。併せて、ポスタービジュアルがお披露目となった。

1919年の第一次世界大戦後、フランスの美しい片田舎を舞台に、主人を待ち続ける一匹の犬と勲章にまつわる、戦争の傷とそれでも絶えることのない愛と信頼を描く本作。第一次世界大戦の英雄で武勲をあげたはずのジャック・モルラックが留置所に収監された。彼を軍法会議にかけるか否かを決めるため、パリからやって来た軍判事のランティエ少佐は、留置所の外で吠え続ける一匹の犬に関心を寄せる。そして、モルラックを調べるうちに、農婦にしてはあまりにも学識豊かな恋人ヴァランティーヌの存在が浮かびあがる。

監督は、トリュフォーやゴダールから敬愛されたフランスを代表する監督ジャック・ベッケルを父に持ち、『クリクリのいた夏』、『ピエロの赤い鼻』など、登場人物のほろ苦い戦争体験をフランスの美しい田園風景とともに描くことで知られる、86歳の名匠ジャン・ベッケル。ランティエ少佐役には、『最強のふたり』の主演で知られ、ジャン・ベッケル作品への出演は『殺意の夏』以来、36年ぶりとなる仏セザール賞の常連、フランソワ・クリュゼ。ジャック・モルラック役を『ダリダ~あまい囁き~』のニコラ・デュヴォシェルが演じる。そして、劇中重要な役割を果たす名もなき忠犬を演じたのは、2016年フランス国内で「一番美しいボースロン(フランス原産でドーベルマンの原種犬)」に選ばれたイェーガー、当時3歳。一部父犬のカルマも登場しているが、わずか2頭で撮影を乗り切るのはまれなこと。ベッケル監督はこの撮影を通じてボースロンの魅力の虜となり、撮影後、家族に迎えようとしたほどだったという。

原作は、フランスで最も権威のあるゴンクール賞受賞者で、国境なき医師団の創設者としても名高いジャン=クリストフ・リュファンによる、史実をベースにした同名歴史小説でモーリス・ジェヌヴォワ文学賞を受賞しているベストセラー。なお本作は、第一次世界大戦終結から100年を記念して製作、2018年にフランスで公開されヒットした。

日本版ポスタービジュアルは、美しい草原にたたずむジャック(ニコラ・デュヴォシェル)とヴァランティーヌ、そして戦争で何があったのかを解き明かしていくランティエ少佐(フランソワ・クリュゼ)、3人をつなぐ鍵となる一匹の犬が印象的に配置され、さわやかな印象のなかに戦火を生きた人間の人生を改めて感じさせるビジュアルとなっている。

『再会の夏』
12月13日(金)より、シネスイッチ銀座ほか全国ロードショー
監督・脚本:ジャン・ベッケル
撮影:イヴ・アンジェロ
出演:フランソワ・クリュゼ ニコラ・デュヴォシェル
配給:コムストック・グループ

【ストーリー】 1919年、夏の盛り。終戦後の平和が訪れたばかりのフランスの片田舎。第一次世界大戦の英雄で武勲をあげたはずのジャック・モルラック(ニコラ・デュヴォシェル)がひとけのない留置所に収監され、頑なに黙秘を続けている。この男を軍法会議にかけるか否かを決めるため、パリからやって来た軍判事のランティエ少佐(フランソワ・クリュゼ)は、留置所の外で吠え続ける一匹の犬に関心を寄せる。そして、モルラックを調べるうちに、農婦にしてはあまりにも学識豊かな恋人ヴァランティーヌの存在が浮かびあがり…。名もない犬が留置所から決して離れようとしないのは、忠誠心からなのか?判事の登場は、真実を解き明かし、傷ついた人々の心を溶かすのか?男と女は愛ゆえにすれ違ったという事実を認めることができるのか?

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