新津ちせの成長を1年間にわたり記録した場面写真!伊集院静 原作『駅までの道をおしえて』

直木賞作家・伊集院静による小説集を、新津ちせ主演、笈田ヨシ共演で映画化した『駅までの道をおしえて』が、10月18日より公開となる。このほど、本作の場面写真がお披露目となった。

本作は愛犬がもたらす、女の子とおじいさんの絆の物語。8歳になるサヤカは、大好きだった愛犬ルーの帰りを今でも待っている。そんなサヤカと、幼い息子を亡くした経験を持つ老人・フセが出会い、互いに胸に抱えた“命の喪失感”を、二人の絆で温かい想い出に変えていく。

主人公サヤカと愛犬ルーの成長過程をそのまま映し出すため、日本映画では珍しく1年以上の歳月をかけて撮影を敢行した本作。場面写真では、その歳月を物語るように、主人公サヤカ役を演じた新津が劇中でどんどん成長する様子が確認できる。

撮影開始当時の新津は小学校1年生の7歳。おかっぱ頭のいかにも無邪気な子供という印象のあどけない表情が可愛らしいが、次第に髪も身長も伸び、ぐっと大人っぽい表情を見せるようになっており、1年という歳月が子供にとってどれほど大きいものなのか、見る人すべてが感慨深い想いに浸ってしまうほどだ。通常犬を使った撮影では、1つの役に見た目が似た2匹をダブルスタンバイするケースが多いが、本作では撮影前から新津との信頼関係を築くため1匹のみで挑んだ。そのため愛犬役のルーも新津と一緒に成長していった。さらに、春は桜、夏は花火、秋は紅葉、冬は雪、とサヤカとルーの散歩道の変化をそれぞれの季節の風物詩とともに描き、日本の四季の美しさが存分に表現されている。

『駅までの道をおしえて』
10月18日(金)より新宿ピカデリー、シネスイッチ銀座ほかにて全国公開
監督・脚色:橋本直樹
原作:伊集院静「駅までの道をおしえて」(講談社文庫)
音楽:原摩利彦
主題歌:コトリンゴ「ここ」
挿入歌:コトリンゴ「また会うときは」
出演:新津ちせ 有村架純 坂井真紀 滝藤賢一 マキタスポーツ 羽田美智子 柄本明 余貴美子 市毛良枝 塩見三省 笈田ヨシ
配給:キュー・テック

【ストーリー】 8歳になるサヤカ(新津ちせ)は、大好きだった愛犬ルーの帰りを今も待っている。周りの大人たちはもう戻ってこないというけれど、サヤカは信じることができない。ある夏のはじめ、サヤカは1匹の犬に導かれ、喫茶店のマスター・フセ(笈田ヨシ)と出会う。彼もまた、大きな喪失を抱えて一人で生きていた。別れを受け入れられない二人は、互いのさびしさに寄り添ううちに、思いがけない友情で結ばれていく。

©2019 映画『駅までの道をおしえて』production committe