妻夫木聡、豊川悦司に“ブタ夫木”“デ・ニーロ気取り”と言われ「やめてください!(笑)」『パラダイス・ネクスト』公開記念舞台挨拶 レポート

妻夫木聡と豊川悦司がダブル主演を務め、全編台湾ロケでの撮影に挑んだ映画『パラダイス・ネクスト』が7月27日より公開中。このほど、7月30日に新宿武蔵野館にて公開記念舞台挨拶が行われ、キャストの妻夫木聡、豊川悦司、半野喜弘監督が登壇した。

主演を務めた妻夫木は「台本をもらってから3年かかって、何度飲みながら話したか(笑)」と本作の制作を振り返り、「何度か映画自体がダメになるということもあった」ようで、「日本のスタッフだけじゃなくて台湾の方々の力が本当に大きくて、なんとか公開することができたので幸せです」と本作の完成を喜んだ。豊川は「僕はもう絶対に無理や!と思ってましたね!(笑)」と明かしつつ「それから3年、映画が出来上がって、皆さんに観ていただいたことが本当に感慨深い」と笑顔を見せていた。

豊川演じる島がブタをさばくというシーンについては、豊川が「一生懸命切ってるのに、カメラはずっと妻夫木くんを撮ってた。どういうことなんだ?(笑)」と撮影に不満そうな様子を見せる場面も。ブタとのシーンが多かった妻夫木が「さんざん一緒にいるので慣れてくるんですけど、ずっと作業している手袋の(臭いの)蓄積が結構すごかったですね」と言うと、豊川は「俺とニッキー(・シエ)はずっと“ブタ夫木、ブタ夫木”って言ってたよ(笑)」と明かし、会場の笑いを誘っていた。

また、妻夫木演じる牧野が鏡を見て笑うシーンについては、「『タクシードライバー』のロバート・デ・ニーロを彷彿とさせる」という評論もあり、妻夫木は「すいません、ロバート・デ・ニーロさん…」と控えめにコメント。豊川から「“デ・ニーロ気取り、ブタ夫木”って(記者に)書かれるよ(笑)」と口を挟むと、妻夫木は「やめてくださいよ!(笑)」と豊川にツッコみつつ、「嬉しかったですけど、僕には100年早い言葉でした」と恐縮していた。

本作では中国語にも挑戦した豊川。「ブッキー(妻夫木)はアジアでもたくさん映画をやっているし、今回も教えてもらって助けてもらいました」と豊川が明かすと、妻夫木が「直前に豊川さんのところに『台詞が変わりました』って持ってくるんです(笑)」と変更された中国語の台詞についてアドバイスしたとのこと。豊川は「たまにある台詞が中国語だった(笑)。ほとんど台詞ないのに!頑張りました」と満足げな表情を見せていた。

『パラダイス・ネクスト』
7月27日(土)より、新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー中
監督・脚本・音楽:半野喜弘
音楽:坂本龍一
出演:妻夫木聡 豊川悦司 ニッキー・シエ カイザー・チュアン マイケル・ホァン 大鷹明良
配給:ハーク

【ストーリー】 世間から身を隠すように台北で生きる男・島(豊川悦司)の前に、突然お調子者で馴れ馴れしい男・牧野(妻夫木聡)が現れる。牧野は初めて会う島の名前を知っており、島が台湾にやって来るきっかけになった“ある事件”のことを知っていると言う。その牧野が何者かに命を狙われていることを知った島は、追手から逃れるため牧野を連れて台北から花蓮へ向かう。花蓮に辿り着いた二人の前に、シャオエン(ニッキー・シエ)という女性が現れる。この運命の出会いによって、牧野と島の閉ざされた過去が明らかになり、二人の逃避行は楽園を探す旅に変わっていく…。

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