「スノーマン」「風が吹くとき」の絵本作家レイモンド・ブリッグズ原作『エセルとアーネスト ふたりの物語』予告編

「スノーマン」「風が吹くとき」などの名作で知られるイギリスの絵本作家レイモンド・ブリッグズが自身の両親について描いたグラフィック・ノベル「エセルとアーネスト」を映画化した『エセルとアーネスト ふたりの物語』が、9月28日より公開される。このほど、予告編がお披露目となった。

本作は、激動の20世紀を生きた一組の平凡な夫婦の、40年にわたる心温まる物語。主人公の声を演じるのは、イギリスを代表する名優である、『秘密と嘘』のブレンダ・ブレッシンと『アイリス』のジム・ブロードベント。また、ブリッグズ作品の大ファンであるポール・マッカートニーが書き下ろしたエンディング曲「Blink of An Eye」が物語を彩る。

予告編には、映画本編同様、原作者ブリッグズが登場し、彼の両親エセルとアーネストの、1928年の出会いから、結婚、息子レイモンドの誕生、第二次世界大戦、戦後の発展と時代の変化、そして老いまでが描かれ、何よりも子どもの成長を楽しみに“普通”を懸命に生きた二人の姿が収められている。

本作は、昨年創立50周年を迎えた老舗ミニシアター、岩波ホールを皮切りに全国で公開され、同映画館で上映される初の2Dアニメーション作品となる。

『エセルとアーネスト ふたりの物語』
9月28日(土)より岩波ホールほか全国順次ロードショー
監督:ロジャー・メインウッド
原作:レイモンド・ブリッグズ
音楽:カール・デイヴィス
エンディング曲:ポール・マッカートニー
声の出演:ブレンダ・ブレッシン ジム・ブロードベント
配給:チャイルド・フィルム/ムヴィオラ

【ストーリー】 1928年、ロンドン。牛乳配達のアーネスト(声:ジム・ブロードベント)とメイドだったエセル(声:ブレンダ・ブレッシン)は恋に落ち、結婚し、ウィンブルドンに小さな家を構える。最愛の息子レイモンドの誕生と成長、第二次世界大戦中の苦難の日々にも、二人は寄り添い、笑いあうことを忘れない。戦後の経済発展が進む中、静かに忍び寄る老い…しかしいつもエセルの横にはアーネストがいた。激動の20世紀を生きた庶民の歴史を、暖かなまなざしで描いた感動の物語。

© Ethel & Ernest Productions Limited, Melusine Productions S.A.,The British Film Institute and Ffilm Cymru Wales CBC 2016