2017年東京国際映画祭上映作 人と自然の神秘的な関係を描く『聖なる泉の少女』予告編

2018年アカデミー賞外国語映画賞ジョージア代表に選出、2017年東京国際映画祭コンペティション部門に出品された、ザザ・ハルヴァシ監督作『聖なる泉の少女』が、8月24日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。

ジョージア(グルジア)の南西部、トルコとの国境を接するアチャラ地方で昔から口承で伝わる物語を基に、人と自然の神秘的な関係を描き、現代社会の潮流とは異なる世界を示す本作。ジョージアの山深い村に、人々の心身を癒す聖なる泉があった。その泉を代々守ってきた家族の父は老い、3人の息子は生きる道が異なった。一家の使命を継ぐ運命におかれた娘ナメは思い悩み、普通の人のように自由に生きることに憧れる。そんなある日、父とナメは泉の変化に気づく。

『聖なる泉の少女』
8月24日(土)より岩波ホールにてロードショー、全国順次公開
監督・脚本:ザザ・ハルヴァシ
出演:マリスカ・ディアサミゼ アレコ・アバシゼ エドナル・ボルクヴァゼ ラマズ・ボルクヴァゼ ロイン・スルマニゼ
配給:パンドラ

【ストーリー】 ジョージア(グルジア)の南西部、トルコとの国境を接するアチャラ地方の山深い村には人々の心身の傷を癒してきた聖なる泉があり、先祖代々、泉を守り、水による治療を司ってきた家族がいた。儀礼を行う父親は老い、3人の息子はそれぞれ、キリスト教の一派であるジョージア正教の神父、イスラム教の聖職者、そして、無神論の科学者に、と生きる道が異なっていた。そして父親は一家の使命を娘のツィナメ(愛称ナメ)に継がせようとしていた。その宿命に思い悩むナメ。彼女は村を訪れた青年に淡い恋心を抱き、他の娘のように自由に生きることに憧れる。一方で川の上流に水力発電所が建設され、少しずつ、山の水に影響を及ぼしていた。そして父とナメは泉の変化に気づくのだった…。

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