『ゴモラ』(2008)、『リアリティ』(2012)でカンヌ国際映画祭グランプリを受賞したイタリアの鬼才、マッテオ・ガローネ監督最新作で、主演のマルチェロ・フォンテが第71回カンヌ国際映画祭で主演男優賞を受賞した『ドッグマン』が、8月23日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。
1980年代に実際にイタリアで起こった殺人事件にインスパイアされ制作された本作。イタリアのさびれた海辺の町。娘と犬をこよなく愛する心優しいマルチェロは、「ドッグマン」という犬のトリミングサロンを経営し、気のおけない仲間と楽しい日々を送っているが、暴力的な友人シモーネとの従属的な関係から抜け出せずにいた。ある日、シモーネから持ち掛けられた儲け話を断り切れず引き受けたマルチェロは、その代償として仲間たちの信用とサロンの顧客を失ってしまう。娘とも自由に会えなくなったマルチェロは、平穏だった日常を取り戻すためにある行動に出る。
予告編には、犬のトリミングサロンを経営する主人公・マルチェロ(マルチェロ・フォンテ)の平和な日常が、暴力的な友人シモーネによって次第に壊されていく様子が映し出される。娘と犬をこよなく愛する心優しいマルチェロは、シモーネの誘いにも、仲間たちのシモーネ殺害計画にもNOと言い切ることができず、そんな彼の態度がやがて大きな事態へと繋がっていくことに。タイトルの“ドッグマン”とはマルチェロが経営するトリミングサロンの名前であるが、暴力に支配され不条理の穴に堕ちていくマルチェロの姿を見る、唯一の“目撃者”である犬たちのことでもある。人間の残酷さと滑稽さを見つめる彼らの視線が映画の重要な役割を果たす。
『ドッグマン』
8月23日(金)より、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
監督:マッテオ・ガローネ
出演:マルチェロ・フォンテ エドアルド・ペッシェ アリダ・バルダリ・カラブリア アダモ・ディオジーニ
配給:キノフィルムズ 木下グループ
【ストーリー】 イタリアのさびれた海辺の町。娘と犬をこよなく愛する温厚で小心者のマルチェロ(マルチェロ・フォンテ)は、質素ながらも「ドッグマン」という犬のトリミングサロンを経営し、気のおけない仲間との食事やサッカーを楽しむ日々を送っている。だが一方で、その穏やかな生活をおびやかす暴力的な友人シモーネ(エドアルド・ペッシェ)に利用され、従属的な関係から抜け出せずにいた。ある日、シモーネから持ち掛けられた、儲け話を断り切れず片棒を担ぐ羽目になったマルチェロは、その代償として仲間たちの信用とサロンの顧客を失ってしまう。娘とも自由に会えなくなったマルチェロは、元の平穏だった自分の日常を取り戻すためにある行動に出るが。
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