ピノッキオ「人に従うのは嫌い」残酷な原作童話を忠実に描くダークファンタジー『ほんとうのピノッキオ』予告編&場面写真

第93回アカデミー賞で衣装デザイン賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞の2部門にノミネートされ、その年公開のイタリア映画No.1の動員数を誇った、絢爛にして驚きに満ちたダークファンタジー『ほんとうのピノッキオ』が、11月5日より公開される。このほど、本作の予告編と場面写真がお披露目となった。

原作の世界観をイタリアの名称マッテオ・ガローネが美しくも残酷に実写映画化。父親ジェペットの家を飛び出し、おとぎの森の奥深くへと誘われたピノッキオが、数々の世にも奇妙な生き物に遭遇しながら、奇想天外な冒険を繰り広げる。旅の途上で描かれる社会風刺や示唆に富む物語は、大人の鑑賞にこそ相応しいと言える。

予告編は、ジェペット爺さん(ロベルト・ベニーニ)がひとりでに動き出す不思議な丸太を細工し、人形を作りだすシーンから始まる。“ピノッキオ”と名付けられたその可愛らしい人形は、なんとウソをつくと鼻が長く伸びるようで…と、ここまでは誰しもが知っている「ピノッキオ」の物語。本作はここから始まっていく…。「あなたはまだ知らない」「美しくも残酷な原作童話を」という意味深なテロップと怪しげな音楽が鳴り、おとぎの国のさらに奥深くへと誘われていくピノッキオ。「人に従うのは嫌い」と優しく穏やかな我が家から、恐ろしく不思議な未知の世界へ飛び出していく。冒険の中で次々に出会うのは、ターコイズ・ブルーの髪を持つ妖精や、大きな殻と独創的なドレスを纏い、ゆっくりと歩くカタツムリといった奇々怪々なクリーチャーたち。本年度アカデミー賞にて衣装デザイン賞・メイクアップ&ヘアスタイリング賞2部門ノミネートも納得の、細部にまで拘られた造形美に圧倒され、これまで多くの人が持っていた、キュートなパブリックイメージを覆す衝撃の映像となっている。最後には、「ようこそダークファンタジーの世界へ」というテロップと、水中で魚たちに取り囲まれながらゆっくりと回転するロバのカットが、怪しく、そして儚げに差し込まれる。

『ほんとうのピノッキオ』
11月5日(金)より、TOHOシネマズ シャンテほか全国公開
監督・共同脚本:マッテオ・ガローネ
プロデューサー:ジェレミー・トーマス
出演:ロベルト・ベニーニ マリーヌ・ヴァクト フェデリコ・エラピ
配給:ハピネットファントム・スタジオ

【ストーリー】 貧しい木工職人のジェペット爺さん(ロベルト・ベニーニ)が丸太から作った人形が、命を吹き込まれたようにしゃべり始めた。ピノッキオ(フェデリコ・エラピ)と名付けられたやんちゃな人形は、ジェペットのもとを飛び出して、森の奥深くへと誘われる。道中、ターコイズ・ブルーの髪を持つ心優しき妖精の言いつけにも、おしゃべりコオロギの忠告にも耳を貸さない。なおも命からがらの冒険を繰り広げるピノッキオは、はたして「人間の子どもになりたい」という願いを叶えられるのだろうか…。

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