風間太樹監督、浅香航大と共に地元・山形に凱旋!横浜流星『チア男子!!』山形凱旋上映舞台挨拶 レポート

「桐島、部活やめるってよ」に続く、累計17万部を記録した朝井リョウによる傑作青春小説を、横浜流星と中尾暢樹のダブル主演で映画化した『チア男子!!』が、5月10日より公開中。このほど、5月20日に山形県のソラリスにて公開記念舞台挨拶が行われ、キャストの浅香航大、風間太樹監督が登壇した。

風間監督にとって山形は地元であり、学生時代に同じ朝井リョウ原作の『桐島、部活やめるってよ』を観た劇場で、長編初監督作品の舞台挨拶ということで、想い入れの強い凱旋イベントとなった。

満席の劇場に、「風間監督!おかえりなさい~」の声援に応える形での登壇となった浅香と風間監督。まずは浅香から「今日は、風間監督の地元である山形の劇場に来れてとても嬉しいです」とコメントがあり、風間監督から「本日はお越しいただき誠にありがとうございます。長編初となる映画を山形の劇場にかけていただけることだけでも嬉しいのですが、こうやって舞台挨拶ができることを本当に嬉しく思います」と挨拶した。

監督が27歳、浅香が26歳。ほかキャスト陣も20代という平成生まれの勢いのあるチームで作った作品について、浅香は「監督が自分たちにすごい寄り添ってくれて、毎シーン、細かい話し合いもできたし、一緒にキャラクターを作っていけた。身近に感じさせてくれるのと同時に、芯がしっかりしていてこの監督になら委ねられるなという安心感もありました。撮影含め4ヶ月ほど時間をともにし、勢いある20代が集まったその結束力や絆というのも青春映画としてスクリーンに詰め込むことができたと思っています」と監督の印象を語った。また、風間監督からは初長編映画ということについて「とにかく全てが初めての経験で、こうやって舞台挨拶をするのも初めてだったので、全てに感動し、携わっていただいた多くのスタッフ、キャスト、製作委員会の皆様に感謝しております」と語った。

また、鑑賞後の観客からのQ&Aも行われ、15年前から浅香のファンという女性から、「今の気持ちをミゾのように格言で言うと?」という質問に対し、「過去の苦悩の上に今の自分がある」と回答。また好きなシーンや、キャストの第一印象など、山形の『チア男子!!』ファンからのたくさんの質問に答えた。

最後に、浅香から「本日はお越しいただきありがとうございました。『チア男子!!』は自分にとっても想い入れの強い作品です。今日はこうやって監督の故郷に一緒に来られたことが嬉しいですし、忘れられない一日になりました。まだまだ公開は続きます。一人でも多くの方に観ていただけたら嬉しいです」と挨拶があり、監督からは「本日はご来場ありがとうございました。今、『チア男子!!』は日本中からメッセージをいただけていますが、今日山形に来てこうやってみなさんの顔を見ていると、(中には友人や親族もいますが)こういう応援が自分の背中にあるのであれば、これからも作品を続けられると思いました。本当に今日はありがとうございました」と挨拶。終始アットホームな凱旋上映イベントとなった。

『チア男子!!』
5月10日(金)より全国公開中
監督:風間太樹
原作:朝井リョウ「チア男子!!」(集英社文庫刊)
脚本:登米裕一
主題歌:阿部真央「君の唄(キミノウタ)」(PONY CANYON)
出演:横浜流星 中尾暢樹 瀬戸利樹 岩谷翔吾 菅原健 小平大智 浅香航大 清水くるみ 唐田えりか 山本千尋 伊藤歩
配給:バンダイナムコアーツ ポニーキャニオン

【ストーリー】 道場の柔道一家に生まれた晴希(横浜流星)は、幼い頃から柔道に打ち込む姉・晴子(清水くるみ)に憧れて育った。優しすぎる性格から晴子のように強くなれない晴希は、ある日の試合で肩を負傷。以降、柔道を続けるかどうか迷っていた。そんな時同じ柔道仲間で無二の親友である一馬(中尾暢樹)が、突然「やりたいことがあるんだ」と柔道をやめることを宣言。動揺する晴希に「俺はこれをやる。ハルと一緒に!」と笑顔で畳みかけたのは、“男子チアリーディング部”の創設だった。ひとつ間違えると大けがにつながるチアの基本は、「仲間を信頼すること」。だが、メンバーを集め練習に打ち込んでいくうちに、“BREAKERS”の歯車は少しずつ狂い始め、やがてメンバーの間に決定的な亀裂を生んでしまう。

©朝井リョウ/集英社・LET’S GO BREAKERS PROJECT