第86回アカデミー賞作品賞受賞作『それでも夜は明ける』で主演を務めたキウェテル・イジョフォーによる初監督作『The Boy Who Harnessed the Wind』（原題）が、邦題『風をつかまえた少年』として、8月2日より公開されることが決定した。

本作は、2001年に大きな干ばつが襲ったアフリカの最貧国マラウイを舞台に、飢餓による貧困のため通学を断念した14歳の少年ウィリアム・カムクワンバが、図書館で出会った一冊の本を元に、独学で廃品を利用した風力発電を作り上げ、家族と自身の未来を切り開いた奇跡の実話を映画化。ウィリアムのこの体験をもとにした本「風をつかまえた少年」（文藝春秋刊）は、世界23カ国で翻訳されベストセラーとなり、アル・ゴア元副大統領や日本でも池上彰が絶賛し、2011年社団法人全国図書館協議会の夏休みの本にも選出された。

2010年の出版当時に原作を読み、驚くべき意思の強さにより、行く手を阻むあらゆる困難を乗り越えていく主人公の物語に心を打たれたキウェテル・イジョフォーは、構想9年をかけ、脚本を兼任し初の長編映画を完成。さらにキウェテルは、主人公ウィリアムの父トライウェル役で出演し、生死を左右する極限状態の中、息子に希望を託した父の姿を熱演する。ヨーロッパでのお披露目となった2018年ベルリン国際映画祭では上映後のスタンディングオベーションが鳴り止まず、批評家や観客から熱狂的に迎えられた。

『風をつかまえた少年』
8月2日（金）より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国順次公開
監督・脚本・出演：キウェテル・イジョフォー
原作：ウィリアム・カムクワンバ　ブライアン・ミーラー「風をつかまえた少年」（文藝春秋刊）
出演：マックスウェル・シンバ　アイサ・マイガ
配給：ロングライド

© 2018 BOY WHO LTD / BRITISH BROADCASTING CORPORATION / THE BRITISH FILM INSTITUTE / PARTICIPANT MEDIA, LLC