2017年、鈴木紗理奈にスペインのマドリード国際映画祭最優秀外国映画主演女優賞をもたらした『キセキの葉書』のジャッキー・ウー監督による、認知症になってしまった大好きなおばあちゃんの姿を、小学生の男の子の視点から描く映画『ばあばは、だいじょうぶ』が、5月10日より公開される。このほど、本作の予告編がお披露目となった。
2018年12月にイタリアで開催されたミラノ国際映画祭にて、寺田心が最優秀主演男優賞を最年少で受賞、ジャッキー・ウー監督が最優秀監督賞に輝くダブル受賞を成し遂げた本作。原作は、10万部のベストセラー絵本「ばあばは、だいじょうぶ」(原作:楠章子/挿絵:いしいつとむ)。ちょっと弱虫な小学生の翼は、喜寿を迎えたばあばが大好き。くじけそうになると、ばあばは、必ず「だいじょうぶだよ」と言ってくれる。だが、そんな優しいばあばが「わすれてしまう病気」になって、突然いなくなってしまう。
予告編は、次第に症状が悪化し、顔つきまで変貌していく冨士眞奈美渾身の熱演、そして、ばあばの変化に戸惑う孫の葛藤を体現した寺田心の涙が印象深い映像となっている。
併せて、認知症の啓発活動を目的に行われる9月の「世界アルツハイマーデー」において、本作の特別上映が決定した。
『ばあばは、だいじょうぶ』
5月10日(金)より、全国イオンシネマにて公開
監督:ジャッキー・ウー
原作:楠章子「ばあばは、だいじょうぶ」(童心社刊)
脚本:仁瀬由深
出演:冨士眞奈美 寺田心 平泉成 松田陽子 内田裕也 土屋貴子 久保寺淳 小暮智美 金内真弓 金島清史 真上沙剣 板倉佳司
配給:イオンエンターテイメント エレファントハウス
【ストーリー】 ちょっと弱虫な小学生の翼(寺田心)は、喜寿を迎えたばあば(冨士眞奈美)、おとうさん(内田裕也)、おかあさん(松田陽子)と4人暮らし。翼は、ばあばのことが大好きだ。何かくじけそうになると、ばあばのところに行って、話を聞いてもらう。そんな時、ばあばは、必ず「だいじょうぶだよ」と言ってくれる。学校でいじめられても、ばあばが助けてくれた。そんな優しいばあばが少しずつ変わっていく。同じ質問を何度も繰り返すようになり、得意だった編み物ができなくなる。ばあばは「わすれてしまう病気(認知症)」になってしまったのだ。怒り出したり、大切にしていた庭の植物を枯らしてしまったり、翼のために作ったジャムを一人で食べてしまったり…。翼はなんだか怖くなって、近寄らなくなってしまった。そんなある日、ばあばは、靴も履かないで家を出たきり、いなくなってしまった。「ばあば、どこへ行ってしまったの?」やがて、翼は、ばあばの秘密を知る…。
©2018「ばあばは、だいじょうぶ」製作委員会