木村良平が“ULTRAMANスーツ”姿を初披露&平田広明の出演が発表!Netflix「ULTRAMAN」ワールドプレミア レポート

これまで数多くの作品が製作されてきたヒーロー、ウルトラマンが地球を去ったその後の世界を描く、累計発行部数280万部を超えるヒットコミックを、神山健治監督と荒牧伸志監督がアニメ化したNetflixオリジナルアニメシリーズ「ULTRAMAN」が、4月1日より全世界独占配信される。このほど、3月31日に丸の内ピカデリーにてワールドプレミアが実施され、キャストの木村良平、江口拓也、潘めぐみ、諸星すみれ、神山健治監督、荒牧伸志監督が登壇した。

ワールドプレミアを待ちわびる約800人の観客で場内は満席。熱気に包まれる中、上映開始前には、主題歌「Sight Over The Battle」を歌うOLDCODEXからのコメント映像が紹介され、「(楽曲を制作するにあたって)様々な要望をいただいて、その中から自分たちの答えを出せた楽曲になっていると思います。空の煌めきみたいなものをシンセサイザーで表しながら、地上の戦闘が多いというところでの重厚感をバンドで表し、何かを問いかけるようなメロディーにできたらいいなと、思って楽曲を作成しました。歌詞も、英雄ゆえの孤独みたいな、そしてなぜ人は戦うのか、深いところを自分たちなりの解釈と、自分たちの『ULTRAMAN』への思いを交えて作りました。『ULTRAMAN』の楽しみの一つになればよいと思います」と観客に思いを伝えた。

そして上映が終わり、熱気と興奮冷めやらぬ中、白石稔の軽快なMCでイベントがスタート。最初に登場したのは、本作をダブル監督として制作した神山健治監督と荒牧伸志監督。今日のワールドプレミアを受けて、神山監督は「スタッフ全員で2年くらいかけて作り上げてきたものが配信されるので楽しみです」と話し、荒牧監督は「上(劇場の2階席)で観ていたのですが、私自身が抑えきれない気持ちになりました。(今日の上映が)1、2話では物足りないのでは、と思ったのですが、神山さんと作り上げてきた作品ですし手前味噌ですが十分楽しめるな、と思いました」と、本作の仕上がりに十分な手ごたえと自信をのぞかせていた。

続いて、江口拓也、潘めぐみ、諸星すみれのキャスト陣が紹介されると、客席の通路を通って登場。人気声優たちが間近で見られるとあって場内ではひときわ大きな歓声があがり、キャストたちも笑顔で応えていた。演じたキャストたちからは、「まさに今、ご覧いただけたのですよね、早く続きを観てもらいたいです」(江口)、「感無量です。大好きなULTRAMANを明日から皆さんにみていただけるなんて、気持ちがはやっています」(潘)、「今日のお披露目、嬉しいです。仕上がりのクオリティが高くて、大きいスクリーンで見られた皆さんがうらやましいです」(諸星)と、それぞれ今日のプレミアを迎えられた喜びの表情を浮かべていた。アフレコ現場の様子については、神山監督から「木村さんと江口さんは久しぶりだったけれど、2人の声が好きすぎるので(笑)、アフレコが楽しみでした。昔からULTRAMANチームにいたのではと思えるくらいのチームワークを感じられて、楽しくアフレコができました」という話があり、ULTRAMAN愛にあふれる現場だったことがうかがえた。

そしてここまできて、主役の木村良平の姿が見えないことに少しざわつき始めると、MCが「みなさん、そわそわしていますが大丈夫です、会場に来てくれていますから!」とあおり、場内から拍手と歓声があがる中、アニメ本編内にも登場する「科学特捜隊」基地を思わせる舞台上の扉から木村が登場。そこには、ULTRAMANスーツ姿を来た木村の姿があり、登場するやこの日一番の歓声が沸き起こった。場内の反応に、木村はセンターで決めポーズをとりながら応え、「『これ着ていいんですか?』という感じで…本物ですよ、これ!本物のプロが本気で作った本物のスーツを声優の身で着させてもらえるなんて、嬉しいです!」と、興奮を隠しきれない様子。潘からは、「(スーツの後ろが人間の脊椎のようなデザインになっているところを見て)私、この脊椎になりたいです!スーツ姿のウルトラマンがマスクを取った状態で登場するのは初めてですよね」と熱い感想があり、荒牧監督からは「(木村のスーツの状態は)2話のラストの状態ですね。これでアフレコしてほしいですね(笑)」と、メカデザインの第一人者でもある荒牧監督も、スーツに感心している表情を見せていた。

また、当日は新たな情報も解禁され、エースキラー役で平田広明が出演していることが明らかになった。平田演じるエースキラーについては、「収録しているときも(キャラクターが)悪いなあ、と思っていたけれど、画がついたらやっぱり悪い。でも、格好良かったです」(木村)、「(エースキラーと対決する役柄なのですが)声を聴いた瞬間、これは勝てるのか…?と思いました」(潘)、「スーツを着た謎のキャラクターだったので自由度が高めなので、役柄を広げてもらいました。でも、ちょっとやりすぎだったかな(笑)」と、配信が待ちきれなくなるような、気になる証言が次々と飛び出していた。

イベントの最後には、全世界配信のヒットを願い、お決まりになっている「俺たちがウルトラマンだ!」の掛け声を観客と一緒に行い、最高の盛り上がりでワールドプレミアは終了した。

「ULTRAMAN」
4月1日(月)よりNetflixにて全世界独占配信中
監督:神山健治 荒牧伸志
原作:円谷プロダクション 清水栄一 下口智裕(「月刊ヒーローズ」連載)
音楽:戸田信子 陣内一真
主題歌:OLDCODEX「Sight Over The Battle」
声の出演:木村良平 江口拓也 潘めぐみ 田中秀幸 諸星すみれ 魚建 牛山茂 竹内良太 花輪英司 関戸博一 白石稔 津田健次郎 曽世海司

【ストーリー】 かつてこの世界には<光の巨人>と呼ばれる存在がいた。やがて<光の巨人>はその役目を終え、遠い宇宙にある自らの故郷へと帰還し、同化していた地球人はそれまでの記憶を失うことで自らの在るべき場所へと戻っていった。ウルトラマンの存在は過去のモノとなり、科学特捜隊日本支部もその役割を終えて、光の巨人記念館へとその姿を変えていた。早田進次郎(声:木村良平)は多感な思春期を過ごす高校生。だが彼は、自分が驚異的な跳躍力や頑丈な肉体といった人間離れした“普通”ではない力を持っていることを自覚していた。そんなある日、進次郎は父・早田進(声:田中秀幸)が、かつてウルトラマンであったことを知る。そしてウルトラマン無き地球に暗躍する宇宙人たちの存在も。進次郎は、秘匿組織として健在する科学特捜隊の井手(声:魚建)によって開発された、ウルトラマンスーツを着用できる数少ない適合者だった。「単刀直入に言おう―キミにウルトラマンになってもらいたい」。

©円谷プロ ©Eiichi Shimizu,Tomohiro Shimoguchi ©ULTRAMAN製作委員会