岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀ら豪華キャスト集結!映画『町田くんの世界』30秒予告編&場面写真

安藤ゆきによる第20回手塚治虫文化賞を受賞した漫画を、『舟を編む』の石井裕也監督が実写映画化する『町田くんの世界』が、6月7日より公開される。このほど、30秒予告編と場面写真がお披露目となった。

原作は、「別冊マーガレット」で2015年から2018年まで連載されていた漫画「町田くんの世界」。運動も勉強も苦手で、見た目も地味な町田くんは、全く取り柄が無いと思いきや、人を愛する才能がずば抜けていた。町田くんの愛に触れると誰もが心を癒される。しかし、町田くんの前に突然現れた女の子・猪原さんはそうではなかった。町田くんの中に初めて芽生える“わからない感情”。その先に見つけた町田くんの答えとは?

これまで実力のある様々な俳優たちと組んできた石井監督は、本作で1000人を超える一大オーディションを実施、すべてのオーディションに立会い、監督自らが主演を選考した。その中から、演技経験はほぼゼロという新人の細田佳央太、関水渚の二人を大抜擢。細田が町田一役を、関水が猪原奈々役を演じる。さらに、共演には豪華キャスト陣が集結。町田くんの同級生に、岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀。町田くんの世界に関わるキャラクターに、池松壮亮、戸田恵梨香、佐藤浩市。そして町田くんの両親を、北村有起哉、松嶋菜々子が演じる。

今回、石井監督の計らいで、クランクイン前には、ロケハンや美術打合せという、普段はキャストが参加することのない、映画制作の初期段階から参加した主演のふたり。町田くんを演じた細田は「主人公の町田くんを演じると決まった時は凄く嬉しかったです。と同時に、新人の自分が主演として撮影に臨むことに対し、プレッシャーと緊張が押し寄せてきました。そんな色んな感情が入り混じった中現場に入りましたが、出演者・スタッフの皆さんにたくさん支えられ、皆さんの想いに負けないように食らいついて臨みました」と振り返り、町田くんのクラスメイトの猪原さんを演じた関水は、「本当に驚きましたし、嬉しかったですが、それを超えるほどのプレッシャーと不安がありました。撮影初日に、石井監督が『ビシっとしてないと負けちゃうよ!』と言ってくださって、色々なものに負けないように吹っ切れました」と当時の心境を明かしている。

丸ぶちメガネがトレードマークの町田くんを演じるに当たって、撮影中はリハーサルも含めて四六時中メガネをかけていたという細田。「町田くんのキャラクターに悩んでいた僕に、石井監督は『全人類を家族だと思う子は、この世に町田くんしかいない。困った時は、神様のような子だと考えてみなさい』と声をかけて下さいました。それくらい彼は唯一無二で、素敵な子だと。その言葉をいただいてからは、町田くんという役に少し近づけた気がします」と明かす。一方、猪原さんを演じた関水は「猪原さんは、感情豊かなキャラクターだと思います。怒るシーンなどは『リミッターを外して振り切った演技をするように』と石井監督が指導してくださいました。振り切るということが難しくて、とても悩みましたが、それを意識して猪原さんを演じました」と監督との撮影中のエピソードを披露している。

自身の集大成とも言える本作を手掛けた石井監督は「本当に例外に例外を重ねた映画になっています。最終的に言いたかったのは、“映画は本当にあきれるほど自由なもの”で、こうあるべきだ、っていうものはないということです。キャストもスタッフも、自由にのびのびと楽しいことをやっています。だから、『町田くんの世界』は本当に楽しい映画なんです」とコメントを寄せている。

『町田くんの世界』
6月7日(金)より全国公開
監督・脚本:石井裕也
原作:安藤ゆき「町田くんの世界」(集英社マーガレットコミックス刊)
脚本:片岡翔
主題歌:平井堅「いてもたっても」(アリオラジャパン)
出演:細田佳央太 関水渚 岩田剛典 高畑充希 前田敦子 太賀 池松壮亮 戸田恵梨香 佐藤浩市 北村有起哉 松嶋菜々子
配給:ワーナー・ブラザース映画

【ストーリー】 運動も勉強も苦手で、見た目も地味な町田くん(細田佳央太)。でも人を愛する才能がズバ抜けていた!そんな彼が初めて“わからない感情”を知った時、周りのすべての人を巻き込んで、驚天動地のドラマが動き出す!みんなどうする?どうなる?

©安藤ゆき/集英社 ©2019 映画「町田くんの世界」製作委員会