心は少年のまま、体は大人のスーパーヒーローの活躍を描く、ザッカリー・リーヴァイ主演のDC映画最新作『シャザム!』が、4月19日より公開される。このほど、本作で日本語吹替監修と演出を担当する福田雄一監督による吹替版声優発表をかねて、3月26日に新宿バルト9にて、“爆笑”緊急会見風!?イベントが開催され、佐藤二朗と福田雄一監督が登壇した。
はじめに、本作で日本語吹替版監修・演出を担当した福田監督が登場。福田監督が洋画の吹替監修・演出を務めるのは初であり、「ワーナーさんのアメコミスーパーヒーローは、中二病の僕にたまらなく惹かれる誘いだったので、『やらない手はないな』とほぼ二つ返事で『絶対やります!』と返事をさせていただきました」とアメコミファンだったからこそ、本作の吹替監修・演出を快諾したとコメント。また、3月23日に全米で先行公開された本作はなんと辛口レビューサイトRotten Tomatoesで93%フレッシュをたたき出し、爆笑、そして感動の声が溢れているが、福田監督は「観る前になんとなくその内容を聞いていたんです。脚色と演出を引き受けてから観たので、つまらなかったらどうしようと思ってドキドキしていたんですが、本当に面白かったので良かった!爆笑もあるし、家族愛、そして友情も描かれていて本当に面白かった!」と安堵したことを口にし、映画鑑賞後に日本語吹替版のキャストを考え始めたことを明かした。
メインキャストを誰にするか悩みつつも「割と直感で決めた」という福田監督。MCの呼びかけで、タキシードに身を包んだ佐藤二朗が登場。重要な役で登場すると思いきや、監督から「メインキャストではない」とばっさり。佐藤も「正直、なんで呼ばれたか分からない(笑)。あなた(福田監督)とセットで呼ばれるんだよね」と監督を見てにやり。福田監督と佐藤はお馴染みの冗談を飛ばしながらも、「めっちゃチョイ役なんですけど、絶対に二朗さんにやってほしい役なんですよ。見た瞬間にそう思った」と、福田監督が佐藤の役がぴったりであることも明かし、佐藤も「僕にお願いしたい理由がわかる」と相思相愛の様子だった。
そして、実は佐藤ではなく、第41回アカデミー賞で最優秀主演男優賞を史上最年少で受賞し、映画やドラマ、劇場アニメ作品の声優も務めたことのある演技派の菅田将暉が主役のシャザム役であることを発表。菅田はあいにくスケジュールの都合上出席できず、ビデオメッセージが寄せられた。福田監督は「大人だけど中身は子ども、落ち着きがなく、かわいげもあって最終的にはかっこいいヒーロー。菅田くんと付き合ってきたなかで、シャザムと菅田くんのイメージがあまりにも近いんですよ。普段の菅田くん、こんな感じっていう」と起用の理由を明かし、「僕の思っていた通り。アフレコを始めてからも『完全に菅田くんだった』というくらい、本当に素に近い感じでやってもらったらガチハマりだった」と、作品の出来栄えに笑みを見せた。
さらに、福田監督はまだ明かされていない菅田と佐藤以外の声優陣について「『僕の夢を叶えてくれませんか。どうしてもご一緒したい声優さんがいて…』とお願いして、ご一緒させてもらったんですよ。それが緊張して、腰痛になりました!」と嬉しそうな顔を見せ、「アフレコは大変!大変だったよ」と大声で悲鳴をあげると、佐藤も「実写版の吹き替えは大変ですよ。外国の俳優さんがする息使いや、つばを飲むとかが台本で指定してある。そこに感情も入れるから、プロの声優さんはマジですごい」と、プロの声優の仕事に感嘆の声を上げていた。
■菅田将暉 ビデオメッセージ全文
シャザム役を務めることになりました、菅田将暉です。今日はスケジュールの都合上、参加することができず、本当にすみません。オファーが来たときは本当にびっくりしました。福田さんからのオファーという事もあったので、僕としては深夜ドラマとかの(枠)、しかもこのスパン(の短さ)。(オファーを)言われてからの撮影と公開までの短さを考えると、深夜の深い時間の連ドラとかのワンシーン・一言の一日で撮影も終わるような「また低予算系かな」なんて思っていたら、「なんかえらいドでかい仕事来たな!」という事ですごいびっくりしました。そして原作も原作でDCコミックだったり。福田さんがついにパロディじゃなくてマジヒーローをやる、というところも胸が躍りましたね。自分がヒーローの声を出来るんだ、というのはすごい高揚しました、最初。こんなオファーがあるんだな、というのが最初の素直な意見でした。実際にアフレコの収録をなんとか終えまして、本当に贅沢でしたね。楽しかったです。やっぱり、ヒーローは気持ちいいですね。映像の規模感もなんですけど、手からビーム出たりして。内容的にもすごく少年の日常感がある中でのヒーローだから、現実味もあって、ワクワクしながらずっとやっていました。そして福田さんの趣味がバリバリに出てる声優陣が本当に豪華で非常に楽しい収録でした。
『シャザム!』
4月19日(金) 全国公開
監督:デヴィッド・F・サンドバーグ
製作:ピーター・サフラン
出演:ザッカリー・リーヴァイ アッシャー・エンジェル マーク・ストロング ジャック・ディラン・グレイザー
日本語吹替:菅田将暉 佐藤二朗
配給:ワーナー・ブラザース映画
【ストーリー】 思春期真っ只中の少年ビリー(アッシャー・エンジェル)は、ある日、魔術師からヒーローの才能を見出され、世界の救世主に選ばれてしまい、ある言葉を叫ぶと、心は少年のまま体は大人のスーパーヒーローに変身できるようになる。その言葉とは…「シャザム!」。その最強サイコーな魔法の言葉を唱えると、【S=ソロモンの知力、H=ヘラクラスの強さ、A=アトラスのスタミナ、Z=ゼウスのパワー、A=アキレスの勇気、M=マーキューリーの飛行力】という6つのスーパーパワーを持ち合わせるヒーローに変身する!シャザム(ザッカリー・リーヴァイ)は、あのスーパーマンを凌ぐほどの絶対的強さを秘める最強のスーパーヒーローだ!しかし、筋肉隆々の神のような肉体の中で、心は少年のままシャザムになったため、“超能力で携帯を充電できる?”とかティーンエイジャーらしくスーパーパワーをいたずらで使ったりしてしまう。しかし、楽しいだけではいられない。彼にはある使命が課せられていた…。
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