安藤ゆきによる第20回手塚治虫文化賞を受賞した漫画を、『舟を編む』の石井裕也監督が実写映画化する『町田くんの世界』が、6月7日より公開される。このほど、本作の主題歌が平井堅による描き下ろし楽曲「いてもたっても」に決定し、併せて、予告編とポスタービジュアルがお披露目となった。
原作は、「別冊マーガレット」で2015年から2018年まで連載されていた漫画「町田くんの世界」。運動も勉強も苦手で、見た目も地味な町田くんは、全く取り柄が無いと思いきや、人を愛する才能がずば抜けていた。町田くんの愛に触れると誰もが心を癒される。しかし、町田くんの前に突然現れた女の子・猪原さんはそうではなかった。町田くんの中に初めて芽生える“わからない感情”。その先に見つけた町田くんの答えとは?
これまで実力のある様々な俳優たちと組んできた石井監督は、本作で1000人を超える一大オーディションを実施、すべてのオーディションに立会い、監督自らが主演を選考した。その中から、演技経験はほぼゼロという新人の細田佳央太、関水渚の二人を大抜擢。細田が町田一役を、関水が猪原奈々役を演じる。さらに、共演には豪華キャスト陣が集結。町田くんの同級生に、岩田剛典、高畑充希、前田敦子、太賀。町田くんの世界に関わるキャラクターに、池松壮亮、戸田恵梨香、佐藤浩市。そして町田くんの両親を、北村有起哉、松嶋菜々子が演じる。
主題歌を担当した平井堅は、脚本の段階からその素晴らしさにオファーを快諾、本作の世界観にあわせて楽曲を書き下ろした。『世界の中心で愛を叫ぶ』『映画ドラえもん のび太と南極カチコチ大冒険』など数々の大ヒット作の楽曲を手がけた平井堅の優しい歌声が、映画の余韻を感動的に盛り上げる。
予告編で描かれるのは、これまでのどんな主人公とも異なる、地味で、メガネで、運動も、勉強も出来ない、ととにかく取り得なしだが、全人類が自分と家族と思えるほど、“人を愛する才能”だけはズバ抜けている“町田くん”が、生まれて初めての“わからない感情”と向き合う姿。映像のラストでは、風船でブっ飛ぶ驚天動地のカットも映し出される。
■平井堅(主題歌) コメント
人はなぜ恋をするのか?太古から我々が抱えてきたこのテーマを、こんなに瑞々しい視点で描けるなんて!町田くんが見ている世界に音をつけれたら。そんなサントラ的感覚で書きました。純粋とエゴイズム。それでもぼくらは恋が好き。
■石井裕也(監督) コメント
Q:主題歌に関して。
繊細でピュアで、本当にかわいい曲です。この曲が映画の最後にバシッと流れることで、映画がさらに素敵なものになりました。極上の読後感を味わっていただけると確信しております。優しい歌声とメロディが頭から離れずに困っています。これこそが平井堅さんのマジックなんだと思います。
Q:本作に関して。
本当に例外に例外を重ねた映画になっています。最終的に言いたかったのは、“映画は本当にあきれるほど自由なもの”で、こうあるべきだ、っていうものはないということです。キャストもスタッフも、自由にのびのびと楽しいことをやっています。だから、『町田くんの世界』は本当に楽しい映画なんです。
■北島直明(プロデューサー) コメント
平井堅さんが唄う全ての歌は唯一無二の音楽であり、一曲一曲が平井さんで無ければ成立しない物語です。愛や優しさ、一方で苦しみや嫉妬、正に“人間そのもの”を表現される平井さんの歌がずっとずっと大好きでした。今回、『町田くんの世界』の為に最高の唯一無二の“優しい歌”を作って頂きたくてオファーさせて頂きました。
『町田くんの世界』
6月7日(金)より全国公開
監督・脚本:石井裕也
原作:安藤ゆき「町田くんの世界」(集英社マーガレットコミックス刊)
脚本:片岡翔
主題歌:平井堅「いてもたっても」(アリオラジャパン)
出演:細田佳央太 関水渚 岩田剛典 高畑充希 前田敦子 太賀 池松壮亮 戸田恵梨香 佐藤浩市 北村有起哉 松嶋菜々子
配給:ワーナー・ブラザース映画
【ストーリー】 運動も勉強も苦手で、見た目も地味な町田くん(細田佳央太)。でも人を愛する才能がズバ抜けていた!そんな彼が初めて“わからない感情”を知った時、周りのすべての人を巻き込んで、驚天動地のドラマが動き出す!みんなどうする?どうなる?
©安藤ゆき/集英社 ©2019 映画「町田くんの世界」製作委員会