望月衣塑子(東京新聞記者)のベストセラー「新聞記者」を原案に、政権がひた隠そうとする権力中枢の闇に迫ろうとする女性記者と、理想に燃え公務員の道を選んだある若手エリート官僚との対峙・葛藤を描いた、松坂桃李とシム・ウンギョンのダブル主演で贈るオリジナルストーリー映画『新聞記者』が、6月28日より公開となる。このほど、第2弾キャストが発表され、本田翼、岡山天音、西田尚美、高橋和也、北村有起哉、田中哲司らが出演することが決定した。
▲(上段左から)本田翼、岡山天音、(中段左から)西田尚美、高橋和也、(下段左から)北村有起哉、田中哲司
「国家権力と報道メディア」をテーマに、一人の新聞記者の姿を通して、報道メディアは権力にどう対峙するのかを問いかける本作。主演は、『サニー 永遠の仲間たち』や『怪しい彼女』など抜群の演技力で知られる韓国の若手トップ女優であるシム・ウンギョンと、『娼年』や『孤狼の血』など話題作への出演で賞レースを総なめにした松坂桃李。監督は、山田孝之プロデュース映画『デイアンドナイト』の藤井道人が務め、プロデューサーとして、『かぞくのくに』、『あゝ、荒野』の河村光庸が参加する。
松坂演じる杉原の妻・奈津美役には、映画、テレビドラマと近年、女優としての活躍が目覚ましく、松坂とは本作で初共演となる本田翼。シム・ウンギョン演じる吉岡の同僚の新聞記者・倉持大輔役には、主演作はもちろん、数多くの作品で印象を残す注目の若手俳優、岡山天音。杉原の元上司で内閣府に勤務する神崎俊尚役には、近年の日本映画の良作にこの人ありの高橋和也。その妻・伸子役には、着実な演技で幅広い役柄を演じる西田尚美。さらに、吉岡の上司で社会部デスクの陣野和正役に北村有起哉、杉原の上司で内閣参事官の多田智也役で田中哲司が出演。信念にまっすぐな二人の前にそれぞれ立ちふさがる壁として、中間管理職をベテランならではの味わいで演じている。
高石明彦プロデューサーによる各キャストの起用理由
■本田翼(杉原奈津美役)
女優として成長著しい本田さんにこの難役をやっていただくことで想像し得ない時間が生まれるという確信がありました。彼女の持っている母性と才能が発揮された瞬間が切りとれて、『新聞記者』という映画により深みをもたせてくれたと思います。
■岡山天音(倉持大輔役)
彼の出演する作品を見ていて、一つ一つの芝居において、常に一石を投じようとする俳優としての姿勢を感じ、この映画の持つメッセージ性を豊かにしてくれると思いました。
■西田尚美(神崎伸子役)
明と暗を演じ分ける演技力がこの配役には必要だった。とりわけ切ない運命を背負ってしまった妻を演じていただく上で普遍的に愛される女優である西田さんしか浮かばなかった。
■高橋和也(神崎俊尚役)
「優しい人」の代名詞である役柄を演じていただく上で、その説得力と存在感がなければならなかった。そういう意味において高橋さんはぴったりだと思いました。
■北村有起哉(陣野和正役)
主人公の上司であり、かつ、新聞記者というプロフェッショナルな職業を演じて頂くため繊細な芝居が要求される難役。変幻自在に芝居を操る北村さんの存在感を持ってすれば、この難役は演じていただけると思った。
■田中哲司(多田智也役)
多田という配役は、人間の持っている「怖さ」を象徴すべき存在であり、物語の軸を担う存在でもある。数々のキャリアを積まれ、静けさの中に迫力のある演技をされる田中哲司さんなら、多田という役を膨らませてくださると考えた。
『新聞記者』
6月28日(金)全国公開
監督:藤井道人
企画・製作:河村光庸
出演:シム・ウンギョン 松坂桃李 本田翼 岡山天音 郭智博 長田成哉 宮野陽名 高橋努 西田尚美 高橋和也 北村有起哉 田中哲司
配給:スターサンズ イオンエンターテイメント
©2019『新聞記者』フィルムパートナーズ