作家の西加奈子が小説「サラバ!」で第152回直木賞受賞後に一作目として書き下ろし、累計55,000部の売り上げを記録した児童小説を、山﨑光主演、草彅剛共演で映画化した『まく子』が、3月15日より公開される。このほど、各界著名人より、本作を絶賛するコメントが寄せられた。
▲絶賛コメント入りチラシ表面
ひなびた温泉街の旅館の息子で小学5年生のサトシは、自分の身体の変化に悩み、女好きの父親に反感を抱いていた。ある日、美しい少女コズエが現れる。言動がどこか不思議な同い年のコズエは、「ある星から来た」と信じがたい秘密をサトシに明かす。枯葉や紙の花を楽しそうにまくコズエが、やがてサトシや町の人々みんなにまいたものとは…。
主人公・サトシ役を、本作が初主演となる山﨑光、謎の転入生・コズエ役を新音(にのん)、女性が大好きなダメな父親だが、息子の成長を陰ながら見つめ背中をそっと押す父・光一役を草彅剛、思春期の息子を温かく見守るサトシの母・明美役を須藤理彩が演じる。監督は、初長編映画『くじらのまち』がPFFアワード2012にてグランプリとジェムストーン賞をダブル受賞し、第63回ベルリン国際映画祭をはじめ各国の映画祭で高く評価された鶴岡慧子。さらに、高橋優が本作のために書き下ろした楽曲「若気の至り」が物語を彩る。
併せて、映画公開を記念し、「まく子」文庫化が決定した。装丁は著者・西加奈子が新たに描き下ろしたイラスト。主人公サトシが心惹かれる風変りな転入生・美少女コズエがまく“葉っぱ”がモチーフの新装丁版である。“葉っぱ”の鮮やかなグラデーションが、コズエが変化し大人になっていくことを楽しんでいるような、彩り豊かなイラストとなった。
▲西加奈子 著(福音館文庫)702 円
著名人 絶賛コメント
■いくえみ綾(漫画家)
「なんて壮大なファンタジーだ」と思っているうちに、「やっぱり自分の中の小さな物語だ」と気づき、最終的には「小さな自分の中にある壮大な宇宙だ」という結論になりました。幸福感に包まれます。
■吉行和子(女優)
少年の大人になっていくとまどいの目、少女は宇宙からこの役の為に来たみたい、草彅さんはますますステキ。西加奈子さんの世界が映像になって、私もこの中にいたい、と思いました。
■いとうあさこ(お笑い芸人)
子どもの頃ってがむしゃらに悩んだなぁ。でもソクラテスだってプラトンだって悩んで大きくなったんだもんね。みんな一緒。「ああなりたい」「こうなりたくない」なんて好き勝手言っていた“子供”の自分から、今の“大人”の私はどう映るんだろう。
■川島明(麒麟/お笑い芸人)
子供から大人にスライドしていくとき、誰しも「人間」が下手くそだった。でも、大人だからうまくやってるふりして実は今も相変わらず不器用。いやむしろ大人の方が。そんなモヤモヤもぬるっと受け入れて明日から背伸びをやめれる。そんな最高のおはなしです。
■棚橋弘至(新日本プロレス/プロレスラー)
ファンタジーなのかと思わせておいて超リアル。人の影響。人の成長。人の救い。最後まで引き込まれました!
■今日マチ子(漫画家)
世界に立ちすくんでいた10代はじめの自分を連れて、もういちど観に行きたい。果てしない宇宙と、その優しさに触れに。
■狗飼恭子(作家・脚本家)
人を許すということ、他者を受け入れるということを、ささやきみたいな小さな声で教えてくれる映画でした。
▲絶賛コメント入りチラシ中面
『まく子』
3月15日(金)よりテアトル新宿ほか全国公開
監督・脚本:鶴岡慧子
原作:西加奈子「まく子」(福音館書店 刊)
主題歌:高橋優「若気の至り」(ワーナーミュージックジャパン/unBORDE)
出演:山﨑光 新音 須藤理彩 草彅剛 つみきみほ 村上純(しずる) 橋本淳 小倉久寛 根岸季衣 内川蓮生
配給:日活
【ストーリー】 ひなびた温泉街の旅館の息子で小学5年生のサトシ(山﨑光)は、自分の身体の変化に悩み、女好きの父親(草彅剛)に反感を抱いていた。ある日、美しい少女コズエ(新音)が現れる。言動がどこか不思議な同い年のコズエは、「ある星から来た」と信じがたい秘密をサトシに明かす。枯葉や紙の花を楽しそうにまくコズエが、やがてサトシや町の人々みんなにまいたものとは…。
©2019「まく子」製作委員会/西加奈子(福音館書店)