2018年サンダンス映画祭、第68回ベルリン映画祭に正式出品され、ホアキン・フェニックスが主演を務める、ガス・ヴァン・サント監督3年ぶりの最新作『ドント・ウォーリー』が5月より公開される。このほど、本作の予告編、ポスタービジュアルがお披露目となった。
オレゴン州ポートランド出身の風刺漫画家ジョン・キャラハンの半生を描く本作。2014年に他界したロビン・ウィリアムズは、『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の公開時からキャラハンの半生を映画化しようと考えていた。そして当時から監督にと相談を受けていたのが、『エレファント』『ミルク』『永遠の僕たち』を手掛けたガス・ヴァン・サント。ウィリアムズの死後、映画化を決めたヴァン・サントが自ら脚本を書き、企画から20年がたち遂に完成した。
当初キャラハンを演じることを熱望していたウィリアムズの遺志を受け継ぎ、主人公・キャラハンに扮するのはホアキン・フェニックス。キャラハンの書籍を読み、残されたインタビュー・テープを見て、実際に彼の人生を激変させたリハビリセンターを訪ねたホアキンは、彼の仕草、話し方等を研究し見事に演じきっている。このほか、ルーニー・マーラやジョナ・ヒル、ジャック・ブラックが、キャラハンの人生にやさしく寄り添い、世界に背を向けていた彼を支えていく周りの人々を演じる。
予告編では、日本ではよく知られていないジョン・キャラハンがどのような人物であったかを紹介しつつ、自動車事故により身体が不自由となった彼の絶望と、事故後の彼をやさしく見守る人々の姿を映し出している。ジョン・レノンが歌う「Isolation(孤独)」が印象的である。
『ドント・ウォーリー』
5月 ヒューマントラストシネマ有楽町・ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館他全国順次公開
監督・脚本・編集:ガス・ヴァン・サント
出演:ホアキン・フェニックス ジョナ・ヒル ルーニー・マーラ ジャック・ブラック
配給:東京テアトル
【ストーリー】 オレゴン州ポートランド。アルコールに頼りながら日々を過ごしているジョン・キャラハン(ホアキン・フェニックス)は、自動車事故に遭い一命を取り留めるが、胸から下が麻痺し、車いす生活を余儀なくされる。絶望と苛立ちの中、ますます酒に溺れ、周囲とぶつかる自暴自棄な毎日。だが幾つかのきっかけから自分を憐れむことを止め、過去から自由になる強さを得ていく彼は、持ち前の皮肉で辛辣なユーモアを発揮して不自由な手で風刺漫画を描き始める。人生を築き始めた彼のそばにはずっと、彼を好きでい続ける、かけがえのない人たちがいた…。2010年、59歳で他界した世界で一番皮肉屋な風刺漫画家の奇跡の実話。
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